九回、登板した阪神・岩崎優。今季初セーブを挙げ、試合終了と同時に思わず声を上げた=大阪市・京セラドーム大阪(撮影・林俊志) (セ・リーグ、阪神4-1DeNA、1回戦、阪神1勝、31日、京セラ)試合の最後を締めた守護神が、雄たけびを上げた。虎が誇る鉄壁のリリーフ陣が、がっちりと無失点リレーで3連勝。不動のクローザーを務める阪神・岩崎優投手(34)が、今季初セーブをマークした。
「よかったです。(最後の場面は)覚えてないです。しっかりバッター打ち取ることだけ考えていました」
先発の才木が6回1失点で試合を作ると、終盤は救援勝負。4点の援護があれば、虎の投手陣には十分だった。
今季初のセーブシチュエーションの九回に、背番号13がマウンドへ。簡単に2死を取りながら牧、度会に連打を浴びて2死一、二塁とピンチを背負い、迎えるは六回に本塁打を放っていた筒香。一発出れば同点の窮地でも、守護神は落ち着いていた。
2球ですんなりと追い込むと、2―2となった7球目に外角直球を選択。全く反応させずに見逃し三振を奪うと、いつもクールな岩崎が思わず大きく声を出した。
岩崎が「自分も含めて彼に救われている、頼もしい」と信頼を寄せるドリスから受け継いだバトンだった。ドリスは今季初めて八回に起用されると、2死二、三塁のピンチを迎えながらも代打・宮崎から三振を奪って無失点に抑えた。
岩崎よりも4学年上のチーム最年長は「リリーフ陣としては、抑えにつなぐというところが大事。彼(岩崎)が必ず仕事をしてくれるので、しっかりそこにつなぐことを意識してやっている」とクローザーに最大限の信頼を寄せている。虎のブルペンを支える2人が〝ドリザキリレー〟で試合を締めた。
昨季両リーグ最速での優勝をつかんだ立役者こそ、両リーグダントツの防御率1・96をマークした救援陣だ。その柱の一人として同0・17を記録した石井がアキレス腱(けん)断裂で欠く中でも、強力救援陣にはそれをカバーする力がある。今季のブルペン陣の空気を問われた岩崎は「まだわからないです」と苦笑い。今年も最強ブルペンは、またここから成長していく。
「またあした、勝てるようにみんなで頑張ります」
マウンドでほえた守護神は、試合後には淡々と次戦を見据えた。昨季は藤川監督が「チームの心臓」と語った救援陣だ。今年も虎に白星を運び、連覇の立役者となる。(中屋友那)