キャッチボールをする阪神・門別啓人=日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎(撮影・中島信生) 阪神・門別啓人投手(21)が10日、今年初めて日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎で自主トレを行った。米大リーグで昨季3勝を挙げた左腕、イーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=が加入したが、新助っ人獲得は不要と言わせる活躍を誓った。
阪神の先発左腕候補愛くるしい笑顔がトレードマークの門別の表情と声のトーンが一変した。先発として期待される同じ左腕の新外国人投手の話題になったときだ。
「左ピッチャーが来るんすよね? 負けないように。左(投手を)獲らなくてもいいって思えるぐらい頑張ります」
球団が獲得したルーカスは、191センチの長身から投げ下ろす最速156キロの直球が武器。メジャー通算4勝で昨季は6試合に登板して3勝3敗。藤川球児監督(45)も2月の春季キャンプは主力が集う沖縄・宜野座メンバーに入れることを明言している。
「(目標は)まず開幕ローテに入り、5勝以上。そして2桁勝利。そのためには一年間、ローテ守り続けることが大事だけど、(自分では)やれるんじゃないかなと思う」
助っ人加入にも門別は自信をのぞかせた。昨季は初めて開幕ローテ入りし、4月6日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初勝利をマーク。しかし、12試合で2勝3敗、防御率4・43で、1軍に定着できなかった。今季、ルーカス以外にも先発左腕のライバルは多く、昨季9勝の大竹をはじめ、伊原、伊藤将、高橋らとのローテ争いが待っている。
阪神・門別啓人の年度別成績2023年の高知・安芸での秋季キャンプで、岡田彰布前監督(現オーナー付顧問)が「将来は阪神を背負う投手になる」と門別を高評価した。だが、それから2年間、潜在能力を開花させることはできていない。4年目に向け、昨年12月に森下やドラフト1位・立石(創価大)が利用する東京都内の野球専門施設「Rebase(リベース)」に通い、科学的なデータをもとにトレーニング。心理学などの講義も受けた。
「全部新しくて、今までの自分の考え方が変わった。自分の中に取り入れることができれば、目標は絶対に達成できると思う」
門別がいるから、もう助っ人左腕はいらない-。2桁勝利&先発ローテを守り抜き、今年こそ、そう思わせるようなシーズンにする。(三木建次)