阪神先発の村上頌樹。注目が集まった一戦で圧巻の完封だ=16日、東京ドーム(撮影・大橋純人) (セ・リーグ、巨人0-3阪神、20回戦、阪神14勝6敗、16日、東京D)ミスター、これが猛虎です! 阪神は巨人に3-0で完勝。「ミスタープロ野球」と呼ばれ、6月に89歳で死去した長嶋茂雄さんの追悼試合として行われた一戦で、村上頌樹投手(27)が2安打9奪三振で今季3度目の完封勝利。巨人戦は初登板から負けなしの4連勝&初完封となり、2年ぶりの2桁勝利に到達した。優勝へのマジックナンバーも2つ減らし「24」に。「メークドラマ」は今季は起こさせない!!
野球界の〝一大イベント〟の重圧に屈することなく腕を振った。2年ぶりの10勝目を、村上が両リーグ最多タイとなる今季3度目の完封で飾った。必勝を期したGナインの前に立ちはだかり、巨人戦は初登板から負けなしの4連勝だ。
「長嶋さんの(追悼)試合だったので。いい試合にしたいなと。自分のできることをしようというふうに捉えたので、それがよかったかな」
試合前セレモニーから王貞治氏(ソフトバンク球団会長)、松井秀喜氏(ヤンキースGM特別アドバイザー)ら大物OBが続々と登場。「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」と銘打たれた特別な一戦だったが、村上は「イニング間もいろいろ(大型ビジョンに映像が)流れていた。あまり気にしないようにしていた」と冷静だった。
燃える材料もあった。智弁学園高の2学年先輩・岡本が左肘の靱帯(じんたい)損傷から3カ月ぶりに復帰。しかも「4番・三塁」に、この日は背番号3で座った。打席に入るだけでG党が沸いたが2打数無安打(1四球)に封じ、終わってみれば二塁も踏ませぬ投球で今季最多タイの9三振を奪い、巨人戦初完封。防御率も1点台(1・91)に戻した。衝撃の7回完全投球を見せた2023年4月12日の初登板から、巨人に対してはこれまで負けがないだけでなく、被弾もゼロだ。強さを問われると「岡本さんがいるからだと思う。気合が入るので」とニヤリ。阪神の投手が巨人の本拠地で2安打以下で完封するのは、本拠地が後楽園で、長嶋さんも出場していた1971年7月15日の伊藤幸男(高田の1安打のみに封じ1-0勝利)以来54年ぶりだ。