負の流れを断ち切れなかったジェレミー・ビーズリーと梅野隆太郎の阪神バッテリー=神宮球場(撮影・松永渉平) (セ・リーグ、ヤクルト8ー1阪神、16回戦、阪神10勝6敗、3日、神宮)中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(71)はヤクルトの8度の攻撃で7度の先頭打者出塁を許した阪神・梅野隆太郎捕手(34)に言及すると同時に、レギュラー陣の〝休養〟を提案した。
大量に貯金があるから「負ける時はこんなもの」と言って終わらせたい。が、先発ビーズリーに始まり、登板した投手全員が合格点とは言えない内容。収穫としてはゼロだった。ビーズリーに再度の先発機会があるだろうか? この制球難では微妙だろう。中継ぎ陣も接戦で出せるか? 不安だから結局、勝ちパターンの優秀な投手陣に頼ってしまうことになる。
一番気になるのは8度のヤクルトの攻撃で、7度も先頭打者に安打を許したこと。四球は投手のみの責任になるが、安打を浴びるのはバッテリーの責任。ビーズリーの先発でスタメンマスクの機会を得た梅野だが「なぜ、これほど先頭打者に打たれたのか?」をもう少し考えなければいけない。
先頭打者の出塁を許すと、守っている野手はそのイニングの最初からずっと、緊張感を維持しなければいけない。少しずつ疲労が蓄積する。当然、打撃の方に影響が出る。三者凡退に比べると、集中力がかなり違ってくる。
今季、阪神の打者が好調なのは、優秀な投手陣がテンポよく相手攻撃を抑えてきたから。野手も打席に集中しやすい環境が生まれていた。野球には、間違いなくこの連動がある。
とはいえ、貯金があるから、この1敗で慌てる必要は全くない。岩崎、デュプランティエを「疲労」を理由に抹消できたのも、貯金があるから。この考え方をさらに進めて、近本、中野らもベンチスタートの日を作ってもいい。「明日はスタメンを外す」と言ってもらえるだけで、かなり体は休める。
スランプは肉体疲労からくるーが私の持論。2位との差を考えれば、〝疲れないない戦い〟も有効だろう。