サンケイスポーツ専属評論家の江本孟紀氏(77)があるフレーズに耳をピクリ。セ、パ交流戦でも〝完投王国〟だった日本ハム・新庄監督の「カッコいい」-。プロとして心に刻むべき言葉だという。(構成・内井義隆)
--交流戦も1試合(24日のロッテ-巨人)を残すだけ
「事前に心配した通り、セが圧倒された。1週目に優位に立って、ちょっとほめたら、結局はヘロヘロだもの」
--パの62勝43敗2分けとなっています
「その中で、日本ハムの戦い方にナルホド、と思うところがあった。新庄監督が、完投数の多さに理由は?などと問われたとき、だ」
--交流戦の完投数4は最多。シーズンでも14完投は突出しています。で、新庄監督の答えは
「単純明快に『カッコいいでしょう。最後まで抑えて帰ってきたら』と。いい答えだ。新庄のポリシーがよくわかる。カッコいいとは、軽い響きのようで、実はとても重い言葉なんだ」
--といいますと
「ピッチャーたる者、1人で投げ切って、白星をつかみたい。それを成し遂げてベンチへ帰ってくる快感は、何事にもかえがたい」
--江本さんもプロ11年間で通算78完投でした
「バッターもそう。ホームランを放って、ベースを1周して帰ってくる。投打とも、そうした姿がカッコいい。選手はそんなプレーにあこがれて、やってきた。客もそこに感銘を受ける」
--確かに
「野球に限らず、スターといわれ、道を究める人には、カッコよさが一番のポイント。それを積み重ねた延長線上に、オーラを身にまとう。カッコよさは、プロとして欠くことのできない、最も必要なものなんだ」
--わかります
「もちろん、茶髪にするとかチャラチャラするとか、カッコよさをはき違えては、いけない。また、負け続けるのは、カッコ悪いぞ」
--おっしゃる通り
「すべての野球人はもう一度、心に刻もう。真のカッコよさを追い求めること。改めてそこに気付かせてくれたことが、今年の交流戦で最大の収穫だったかな」