(パ・リーグ、日本ハム-楽天、22回戦、25日、エスコン)故郷で有終の美を飾った。日本ハムの鍵谷が引退登板で先発し、打者2人をピシャリと抑えた。投手交代が告げられ、ナインがマウンド上に集結。新庄監督から花束を受け取り、深々と頭を下げた。
「指導者や仲間に恵まれて、ここまでこられた。本当に感謝しています」
ラスト登板の相手はクライマックスシリーズ(CS)争い真っただ中の4位・楽天。「培ってきた気持ちと技術を全て使って抑えたい」と真剣勝負で挑んだ。先頭の小郷をフォークボールで二ゴロ、2番・小深田を遊直に仕留めた。現役最後の球に選んだのは、これまでの活躍を支えてきた直球。渾身(こんしん)の147キロで差し込んだ。
北海道出身の鍵谷は北海高、中大を経て、2013年にドラフト3位で入団。19年途中に巨人へトレード移籍し、昨オフに古巣の日本ハムに復帰した。通算420試合に登板し、25勝15敗、84ホールド、防御率3・45をマーク。「やっぱり(16年の)日本一。うれしかったし、何より楽しかったので、すごく印象に残っている」と感慨に浸った。
「まだ恩返しできていない部分も多くある。しっかり感謝の気持ちを持って過ごしたい」と鍵谷。道産子右腕が地元ファンに見守られながら、晴れやかな表情でマウンドをおりた。