八回、内野安打を放つ関東第一・高橋徹平 =甲子園球場(甘利慈撮影) 第96回選抜高校野球大会第1日第1試合(八戸学院光星5-3関東第一=延長十一回タイブレーク、18日、甲子園)高校通算46本塁打の関東第一の主将・高橋徹平三塁手(3年)は十一回の悪送球を悔やみ、涙が止まらなかった。
「全部自分のせいです。しっかりとライナーを取って、(三塁ベースを)踏んでいれば絶対にゲッツーだった。自分の気持ちの弱さが出てしまった」
十一回に2-5と勝ち越された直後の1死一、三塁の場面で、八戸学院光星の5番、佐藤凌内野手(3年)が打ったサードライナーをグラブで弾き、焦って二塁に送球した球がそれ、もう1点追加された。高橋主将は「エラー」と表現したが、記録はヒットと悪送球になった。
先発の畠中鉄心投手(3年)が7回を5安打1失点と好投。相手エースの洗平比呂投手(3年)との投手戦となった。九回表を0点に抑えれば2-1で東京都代表として54年ぶりの開幕試合勝利だったが、同点に追いつかれ、開幕試合から延長タイブレークに突入。十一回表に3点を先行されると、裏の攻撃で1点返すのがやっとだった。
米沢貴光監督(48)は「タイブレーク前で点数を取れるところで取れなかったことで、当然こういう結果になると思う。気持ちの部分も含めてまだまだ足りなかった」と敗因を分析。「勝ち切れなかったけど、また一つチームにとって大きな財産になるようにしていきたい」と顔を上げた。
高橋主将は3日の木更津総合(千葉)との練習試合で一塁へ駆け抜けた際、左足首を捻挫。状態は100%ではなかったが、「それを言ったら言い訳なんで。100%でやりました。捻挫の影響はないです」と言い訳をしなかった。打撃についても「全然駄目です。4番らしいバッティングができなかった」と反省したが、力強いスイングで3打数1安打1打点と実力の高さを見せた。
チームのスローガンは「全国制覇」。「夏に絶対にここに戻ってくるように、ここから頑張っていきます」。高橋主将は夏の全国高校野球選手権大会で再び甲子園の土を踏むことを誓った。(尾﨑陽介)