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阪神・球児、自ら志願し今季初2イニング男気0封「原口のための試合だった」

今季初めて2回を投げた球児。男気の力投でサヨナラ打を呼んだ

 (セ・パ交流戦、阪神4x-3日本ハム、3回戦、日本ハム2勝1敗、9日、甲子園)火の玉ストレートで最後の打者を打ち取ると、マウンドで静かにほえた。八回から登板した藤川が2イニングを投げ、無失点でピシャリ。今季初の回またぎを自ら志願する男気で、原口の劇打を呼び込んだ。

 「原口のための試合だった。自分どうこうではないですけど、お客さんも来てよかったと思うし、そういう風になってよかった」

 百戦錬磨の投球術で、日本ハム打線につけいる隙を与えなかった。八回、2番・大田から始まる上位打線。それでもわずか5球で2アウトを奪うと、近藤を外角フォークで空振り三振。これで任務完了かと思われたが…。八回が終了した時点で3-3の同点で、勝ちパターンの一角を担ってきたジョンソンが7日にリフレッシュのため登録抹消。ブルペンの窮地に、2イニング目を矢野監督に直訴。逆転を信じ、マウンドへ上がった。


 「(回またぎは)初めてじゃないので、球数も少なかったし、普通のことです」と張り詰めた緊張感のなかでも冷静沈着だった。2死から清水に中前打を許したが、最後は中島に対し、146キロ直球を外角低めにズドン。見逃しの三振に仕留め、その裏の逆転劇を呼び込んだ。これで今季20試合に登板し、無傷の4勝目。17試合連続無失点で防御率1・29と抜群の安定感を見せている。

 助っ人セットアッパー不在のなか、ブルペンを支える一人として、歴代11位のNPB通算730試合登板を誇るベテランとしての責任感がある。島本や守屋ら若手に対し、これまで培ってきた知識や経験を踏まえ、試合中からブルペンで積極的にアドバイスしている。

 「こういう試合はこういう流れだから、(展開は)こうなるとか、ここは重要な場面だとか。ここでランナーを出したらズルズルいくとか。球児さんにはいろいろと教えていだだいています」と守屋が話せば、島本も「状況に応じたアドバイスをマウンドに行く前に話してくださるのでとてもありがたいです」と口をそろえる。鉄壁を誇る救援陣の奮闘の裏に球児あり、というわけだ。

 まだまだバリバリ投げてチームを救う。衰え知らずの最強のアラフォーがこれからも投手陣を、そして虎を支える。 (織原祥平)

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