白い息を吐きながら、雪の上を馬場と走った。約2時間にわたる自主トレを終えた熊谷が、表情を引き締めた。
「これからが競争の始まり。目の色を変えてやっていきたいです」
色紙に記した言葉は「挑戦」-。守備に定評のある右打ちの遊撃手が競争に勝ち抜くため、このオフ、挑んでいるのが両打ち。そして成否のカギを握るのが青木流だ。昨季、日米通算2000安打を達成したヒットマン、青木宣親。そのスイングや理論を、手探り状態の左打ちで参考にしているという。
「よくユーチューブ(動画投稿サイト)で見ています。バットの出し方だとか、『テニスラケットで打つ感覚』と言っているところとか…。自分が左打ちに挑戦する上で、いいお手本になると思いました」