ただ、鹿島にとって霧は縁起物だ。Jリーグのデータによれば過去、霧の試合は4戦全勝。この日も視界が確保される足下のパスで正確につなぎ、土居と鈴木のゴールにつなげた。昌子は正確な経過時間を反映していない会場内の時計を修正するように掛け合ったという。技術的問題で願いはかなわないと、今度は他の選手とともに主審やベンチに残り時間を確認。視界が悪い分、盛んに声をかけあった。
勝てば首位浮上の可能性があった中、チームは霧の試合で5戦5勝とし、大岩監督の就任後、リーグ8戦負けなし(7勝1分け)。「霧でベンチからも逆サイドが見えないくらいの状況だった。選手は声を掛け合い、集中力を切らさずやってくれた」と汗だくの指揮官。昨季の王者は、五里霧中とは無縁だ。(一色伸裕)