ピラミッドの頂上で、5年間の留学生活の最後を締めた。“和装でお茶会”というテーマで臨んだが、暗闇で着付けしたため左右の合わせが逆、抹茶も現地になく番茶で代用した (小池知事提供) 二十歳のころの貴重な経験。それは結婚でした。私は22歳で、同じカイロ大の日本人留学生で3歳上の男性と結婚しました。
留学中の心細さもあり、とても頼りになる相手でした。結婚生活は長くは続きませんでした。期間は3年ほどだったと思います。実質的に一緒に暮らしたのは1年少々でした。相手が留学半ばでサウジアラビアでの就職を選び、私はカイロでの留学続行を希望したため、離婚へ至りました。
それでも感謝しています。結婚生活を経験したことで、その後の人生で、焦ることもありませんでした。ただ、子供がいたらよかったと、今になって後悔はあります。もし、そうであったなら、私の人生も大きく変わっていたでしょう。
今では若い方に「家族を持つことは大切になさった方がいい」とお話しすることもあります。都知事として、皆さんが出会い、子育てをしやすい東京にしたいと考えています。
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