現場、フロント、本社、そしてファン-。すべてが一丸となるために二兎を追う。12年ぶりの栄冠。そして、7年ぶりの主催試合での観客動員300万人だ。
「お客さんにも喜んでもらって。観客動員300万人、入っていただくぐらいの盛り上げをやっていきたい。ファンサービスもコストがかかる話だが、コストをかけてやっていこう、と」
10年以来の大台を目指した今季も291万562人。成績に比例してファンの反応も失速した。主催が1試合増える、来季こそ。実は11月の秋季キャンプ中、高知・安芸で金本監督ら首脳陣を交えた作戦会議が行われていた。
関係者によると、指揮官自らファンサービス向上を提案し、コーチ陣も同調したという。改善の余地あり、という結論に至ったのは中堅、ベテラン選手のサービス精神。具体的な計画としては、春季キャンプ中でのサイン会のさらなる実施や、若手に譲りがちなヒーローインタビューへの積極的参加など。安芸市営球場で金本監督が突然スタンドに上がり、即席でサイン会を行ったのも、その会議の直後だった。
ファンも戦力。勝つ、ファンを盛り上げる、観客動員を伸ばす。これらはすべて、連動する。
「(300万人は)最後まで優勝争いをしてくれたら、十分、達成できる数字。みんなで頑張りましょう!」
金本監督にとっても就任2年目の来季は勝負の年。影の薄いシーズンはもう御免。セ・リーグに虎アリ、を成績で、数字で証明する。 (阿部祐亮)