阪神・矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(48)が23日、サンテレビ「熱血! タイガース党」に生出演。控え室で取材に応じ、捕手陣へ飲みニケショーンのススメを説いた。現役時代から投手との対話を重視してきただけに「ベテラン投手に『(食事に)行っていいですか!』というくらい積極的にいってもらいたい」と、密なコミュニケーションからの成長を求めた。
食べて、しゃべって、分かり合え! 矢野コーチが捕手陣へ、先輩投手との食事会を奨励した。自らの現役時代を振り返っても、18・44メートルの対話だけでない、食卓を挟んだ会話から得たヒントが多くあった。
「能見や安藤や球児やベテラン投手もいるわけやから、そこで『(食事に)行っていいですか!』とか、それくらい積極的に行ってもらいたいというのはあるけどね」
おねだりはたしかにハードルが高い。原口、梅野、坂本ら正妻候補はまだまだ若く、先輩のふところに飛び込むには勇気も要る。だが、ご馳走をつつき合ううちに呼吸が合ってくるのは確かだ。
矢野コーチも「先輩に『連れていってください!』って言うのは、俺もそんな得意なほうじゃなかった…」と前置きした上で、「別に野球の話はしなくても『こんな考えを持っているんや』とかね。俺やったら『矢野ってこんなところもあるんや』とか。分かってもらうことで、試合に通じるところっていうのは出てくる」と力説する。
自身が駆け出しだった中日時代には、当時の剛速球エースだった小松辰雄氏(57)と食事に行き、多くのことを学んだ。「小松さんは(サインに)首を振らないんだけど、新聞とかには『俺(小松さん自身)が悪かった』と出る。未熟なリードをして小松さんに申し訳ないな、というのは、普通にバッテリーを組んでいるだけじゃ分からなかったかもしれない。より準備とかね、いいサインを自分の中で出せるようにとか、自分も自信を持って出せるようにとなっていった」。趣味や嗜好、人柄も知ることで、より一層組むにふさわしい捕手を目指すようになったという。
「最初の一歩は、だれでもアレやけど。それを踏み込んでいければ、絶対にプラスになる。まあキャッチャーはそういう部分も大事なんでね」
正妻たるもの、亭主のハートと胃袋をつかまなくてはいけない。 (長友孝輔)
★iPad使い投手の勉強を
矢野コーチは捕手陣に文明の利器を生かすよう期待した。「今はありがたいことに手元にiPadがあればそこで(映像が)見られる環境。自分が受けていた投手はもちろんだけど、あんまり受けていない投手(を見ておく)とかね」と、今季の試合を各自で振り返ることを求める。
番組中も原口、梅野、坂本、岡崎らの正捕手争いについて「誰がというのは決められていない。シーズンが始まっても競争しているんじゃないですか? サバイバルです」と語り、高レベルでの競争を期待している。