プロ野球選手にとって唯一の安息月である12月。ゆっくり羽を伸ばしても、少し羽目を外してもいいくらいだが、この男のまとう空気感はいつも本気だ。
2軍施設に現れた大谷がまず手に取ったのはバット。大きな鏡に自分の姿を写し、ひと振りひと振り確認していく。始点、軌道、頭や肩の位置…。正面から、横からと約10分間、チェックを重ねた。
同学年の宇佐美、後輩の姫野とティー打撃をこなした後は、グラブを手に今度は投球フォームのチェック。中垣トレーニングコーチにスマートフォンの動画撮影を頼み、約15分間、ネットに投げ込んだ。時折画面を確認しながら、腕や頭の位置、体の軸、右足の返しなどを分析、修正した。
「一番は自分の思っている通りに動けているかということの確認です。(思っている理想の形を)百発百中で動けるようにならないといけない。よりそこに近づけていくための練習を毎日やっている」