(セ・リーグ、広島5-0巨人、24回戦、12勝12敗、15日、マツダ)25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島は15日、巨人24回戦(マツダ)に5-0で勝ち、3連勝を飾った。正午前には遠征先から新幹線でJR広島駅に凱旋(がいせん)。10日の巨人戦(東京ドーム)で優勝を決めてから初めての地元入りに、駅構内には約1500人が殺到する大フィーバーとなった。試合後は緒方孝市監督(47)や選手らによる優勝セレモニーを実施。指揮官は32年ぶりの「日本一」を3万超のファンに誓った。
万雷の拍手の中、10分をかけてグラウンドを1周した。左手に優勝ペナント、右手に帽子を握りしめ、声援に応えた。25年ぶりのリーグ制覇を決めてから、初めてマツダスタジアムに凱旋。試合後のセレモニーで緒方監督はマイクを握り、消化試合にもかかわらず、今季4番目となる3万2106人の鯉党が集まった本拠地に大きな声を響かせた。
「本当に25年間、長い間、お待たせしました。ファンの皆様、おめでとうございます!」
さらに「覚悟を決め、チーム一丸となり、ファンのみなさんとともに日本一を目指したいと思います!」と続け、「日本一」という、どでかいプレゼントを満員のスタンドに約束した。
試合開始の約6時間前。既に広島の街は大フィーバーに包まれていた。午前11時44分。広島ナインが遠征先から広島駅のホームに降り立つと、約1500人のファンが駅構内で待ち受けていた。優勝決定後初めての地元入りに、選手会長の小窪は「すごかったですね。あんなに人がいるとは思わなかった。(優勝の)実感がわきました」と感極まった。
テレビカメラなど約30台、100人の報道陣が待ち受ける中、通常は6人の新幹線改札内の駅員は60人に増員。鉄道警察も広島駅に配置される18人中15人が駆り出され、厳重な警備態勢が敷かれた。JR西日本の鍵山好文広報室長も「1975年の初優勝のとき以上の人の多さです」と驚く大フィーバーだ。
マツダスタジアムに向かうバスにも沿道から拍手や歓声が送られ、その光景は、まるで即席の優勝パレードのよう。球場に到着すると、緒方監督は松田オーナーに優勝を報告。「日本一をつかみ取ってくれ」と声をかけられると、「はい!」と力強く返した。
その後の試合では、日本一への決意を表すような盤石の戦いぶりをみせた。先発の岡田が四回まで2安打で二塁を踏ませず、六回以降は4投手の継投で無失点リレー。打線は四回に先制すると、七、八回に追加点。凱旋を待ちわびて集まったファンに、白星をプレゼントした。
最後に、ファンとの万歳三唱の音頭を取った小窪は「気の緩みはありません。春季キャンプから日本一を目指してやっているので」とうなずいた。優勝翌日こそ敗れたが、13日からは3連勝。32年ぶり4度目の日本一へ、広島の街がさらに赤く、一つになる。 (玉木充)
★涙の御堂筋パレード(1959年10月31日) 南海が巨人に4連勝し悲願の日本一。日本シリーズで4度敗れた宿敵に杉浦の4連投4連勝で勝利した。大阪・御堂筋でのパレードには約20万人が駆けつけ、杉浦は大歓声に涙
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