冷たい風が吹き抜ける宜野座のブルペンで、藤浪の地面に突き刺さるようなフォークが何度もサク裂した。受けたD2位・坂本誠志郎捕手(明大)らが、体を張って懸命に止めるほどだった。
「いい感じで投げられたと思います。しっかり(上から腕を)たたけているからでしょうね」
今キャンプ最多の62球。ネット裏で座って視察していた杉下氏が、23球目からは吸い寄せられるように腰を上げ、捕手の後方に位置を変えるほど熱気を帯びていた。
スライダーやチェンジアップ、カットボールなど、ひと通りの球種を投げるなかでフォークを連投。「地面スレスレ、今のは最高」と自画自賛しながら落とした。
この鋭さには神様もビックリ。「あれは捕手の練習じゃないのか!? みんな(球を)たたきつけていた。いろんな球種を投げていたね」。捕手が、地に伏せるようにして止めるようなワンバウンドになったチェンジアップもあった。