ただし、守備では少し課題も見える。相手のボール保持者にプレスを掛けすぎて、かわされる場面を目にした。W杯ではブラジルのような強豪と対戦する。コンパクトな陣形を整えても、隙を突かれてかいくぐられる。MF陣が「プレスに行く、行かない」の判断を的確にしてDF陣と密に連係を取っていく必要がある。
チームとしては、3~4人が連動して一気にゴールに向かう攻撃に迫力が出てきた。ハリル監督の言葉が頭で整理され、選手はやる気に満ちあふれている印象だ。走力を求められる戦術を90分間続けるにはフィジカル面での向上が必要だが、それも選手間の競争によって徐々に上がるのではないか。シンガポールと戦うロシアW杯アジア2次予選を前に、いい準備ができていると思う。
★この日の柴崎
シンガポール戦へ向けてチームとともに、さいたま市内へ移動。練習を行った。前日のイラク戦について、「攻撃の形はチームとしてできたと思う」と振り返った。相手のシンガポール(FIFAランク154位=日本は53位)は初戦(11日、プノンペン)でカンボジアに4-0で快勝したが、本来は堅守が持ち味。日本戦では守備重視でくると見られ、状況に応じた縦への展開力を持つ柴崎の存在がクローズアップされてくる。
★本田も評価「堂々とプレー」
11日のイラク戦でMF柴崎からの縦パスを先制点に結びつけたFW本田は、試合後「半分冗談」と断りながら「俺が引退するまでに20アシストしろ」と柴崎に要求していることを明かした。「度胸というか、あの若さで堂々と代表でプレーしている」と肝っ玉の強さを評価している。