★寝坊常習犯から大変身
立場が人を変える。浅村の今季は、この言葉がピタリと当てはまった。実は昨季までは寝坊の常習犯だった。
「1年間出させてもらい、責任感が生まれた。出たくても出られない選手もいますから。中島さん(現アスレチックス)もいない、(左膝手術の)中村さんもリハビリで間に合わない。今年は自分たちがしっかりやらないとだめだと思った」
危機感は食生活にも表れた。仲の良い熊代聖人外野手(24)から『コンビニで弁当を買おう』と誘われても断り、ファストフード店からも足が遠のいた。
「去年までは食べていましたね。でも、今年は食事の意識も変わってきました」
偏食はせず、普段の食事でも野菜を必ず取るように心がけた。
「めっちゃ気にすることはないけど、晩ご飯、遠征先でも野菜は必ずありますからね」
外見のファッションだけではない。体の内面からもプロの自覚が芽生えてきた。
■取材後記
★年上の女性をイチコロに!?
なかなか本音を引き出せない。浅村は記者泣かせな選手だと思っていた。こういう答えが欲しいと思って質問しても、その答えはたいてい違う。ガックリしたことが何度もあった。
今回も…と恐る恐る取材に臨んだが、一生懸命考えながら答えてくれた。優しい口調と屈託のない笑顔は、グラウンドでの破壊力抜群の打撃からは想像できないほど。そのギャップに女性、特に年上の女性をイチコロにする(!?)スキルを感じた。
私服の撮影では、恥ずかしがらず嫌がらず、どんなポーズも気さくに応じてくれた。浅村って本当はどんな人? 1年間取材しても、最後まで分からなかった。でもそれが、浅村の魅力なんだと思う。