試合前練習で松中氏(左)と言葉をかわす村上(撮影・渋井君夫) (日本生命セ・パ交流戦、ソフトバンク3-9ヤクルト、2回戦、1勝1敗、12日、みずほペイペイ)完璧な当たりだった。2点リードの五回1死一、二塁、ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が右中間席へ両リーグトップの14号3ラン。打った瞬間、スタンドインを確信して歩き出す〝確信歩き〟を見せ、「追加点が欲しいところで出たのが一番よかった」とうなずいた。
ソフトバンク・大津のカットボールを捉え、6月2日の楽天戦(楽天モバイルパーク)の第1打席以来、34打席ぶりの一発。みずほペイペイドームは、2022年6月11日に満塁弾を含む2発を放ち交流戦の優勝を決めた球場だが「昨日(11日)、4三振して、そのイメージはなくなった」と苦笑した。
〝約束〟を果たした。試合前練習中、同じ熊本県出身の左打者で、「平成唯一の三冠王」松中信彦氏(50)に声をかけられた。自身も22年に三冠王を獲得。同年10月3日の最終戦(対DeNA、神宮)でシーズン56号を放った際もテレビ解説で見届けてくれた同郷の大先輩に「大きい一発を目の前で見せてくれ」とお願いされており、一発回答した。
高津監督は「あの一発は大きかった。彼が打ってくれないと。きょうはスッキリしたんじゃないですか」と目を細めた。村上が今季本塁打を放った14試合は11勝2敗1分け。主砲のアーチが勝利を呼び込む。