2020.10.20 12:00

【球界ここだけの話(2121)】プロ注目筑波大・加藤が大切にする花巻東高の教え 

【球界ここだけの話(2121)】

プロ注目筑波大・加藤が大切にする花巻東高の教え 

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 ドラフト会議まであと6日。大学生では近大・佐藤輝明内野手、早大・早川隆久投手に注目が集まる中、プロ志望届を提出している筑波大の最速147キロ左腕・加藤三範(みづき)投手(4年)もドラフトの日を心待ちにしている一人だ。

 岩手・花巻東出身。182センチ、86キロの大型左腕は、大学2年時に大学日本代表選考合宿に参加し、最速147キロを計測するなど、大器の片鱗(へんりん)を見せてきた。だが、昨年に左肘を疲労骨折し、手術。苦しいリハビリ期間を乗り越え、迎えた最後の秋に完全復活を遂げた。今秋の首都大学リーグで潜在能力の高さをスカウト陣にアピール。視察した西武・潮崎編成ディレクターは「(雰囲気が菊池)雄星に似ているなと思った。ポテンシャルはやっぱり高い」と評価した。

 どん底からはい上がった左腕投手には大切にしていることがある。花巻東高・佐々木監督に教わった「球が速いとかの前に、まずは人間性」という教えだ。「(高校時代から)あれだけすごかった雄星さんでも、トイレ掃除など、人が嫌がることを誰よりも率先してやっていた」と自身が憧れる高校の先輩・菊池雄星(現マリナーズ)の行動を聞かされていたという。

 恩師からの教えを胸に故障してからも「腐るのではなく、できるトレーニングをやろうと決めてやってきた」と気持ちを奮い立たせ、再びスカウトの目に留まる選手に成長した。

 メジャーリーグで活躍する菊池を目標とする22歳は「(指名を)信じて今できることをやっていく」と静かに運命の日を迎える。(樋口航)