三塁コーチャーを務める高代作戦兼総合コーチが「開いた口がふさがらない」と吐き捨てたボーンヘッド。2010年5月24日のロッテ戦(甲子園)で4-4の九回一死満塁で城島の犠飛に二走ながらタッチアップし、憤死(三走・マートンの生還が早かったためサヨナラ勝ち)した新井(現広島)のようだった。
梅野の暴走も痛い。ただ、それ以上に鳥谷がスピードを緩めながら本塁に向かっていた点が、低迷する金本政権3年目のすべてを物語っている。
鳥谷の走塁について、金本監督は「俺も1点入ったと思って、見てなかったけど」と糾弾を避けたが、ネット裏から見た他球団関係者は「何が起こるかわからない状況で全力疾走しなかった鳥谷が悪い」と厳しく指摘。白星になかなか結びつかない現状で、全力疾走の基本を怠る。弱みをみせ、つけ込まれる。負の連鎖の象徴だった。
こんなお粗末なプレーが出て、はね返すだけの力は今の打線にない。六回終了時でリードを許せば今季0勝26敗。鳥谷は「(梅野の進塁は)自分は走っているので自分に聞かれても…」と話し、梅野は「自分の中ではいけると思った。流れを止めてしまった。才木を助けてあげられなかった。結果は自分のせい。申し訳ないです」とザンゲを繰り返した。
本拠地でシーズン同一カード3連敗5度は球団史上最多タイ。暗黒時代と呼ばれた1995年の中村政権に並んだ。当時は最下位。今季ワーストの借金9とともに、6位・中日に1・5差まで詰め寄られた。
試合後、泥酔した虎党が一塁側スタンドで籠城。警察が駆けつける事態となった。スタンドからメガホンも投げ込まれた。甲子園が異様な雰囲気になってきた。 (阿部祐亮)