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工藤静香、3年ぶり涙の台湾公演 台風により開催危ぶまれるもファンとの思いで嵐を乗り越え

さまざまな思いが巡り、感極まり涙を浮かべて熱唱する静香=台北市

【台北25日=納村悦子】歌手、工藤静香(56)が24日夜、台北国際コンベンションセンターで約3年ぶりの台湾公演を行った。1993年に海外初進出ライブを行った思い出の地。台風30号の接近で開催が危ぶまれるも苦難を乗り越え、最新アルバム「Dynamic」の収録曲や往年の名曲「嵐の素顔」など20曲をパワフルに熱唱。約2500人の声援を一身に浴び、最後は感極まり涙を流した。

音楽がかき消されるほどの大歓声がとどろく。最後の「凛」の歌唱中、さまざまな思いが胸の奥で入り交じり、涙があふれて歌えなくなった。

なんとか最後まで歌い切ると「皆さん、本当に大変だったと思います」と悪天候の中、駆けつけたファンをねぎらい「謝謝!(シエーシェ)」と現地の言葉で何度も感謝。「期待再見面!(ツィーダイ ザイ ジェン ミェン=またお会いできる日を楽しみにしています)」と再会を約束し、ファンを喜ばせた。

台湾公演は2023年9月以来3度目。台風30号の接近で23日から台湾全土で記録的な強風や大雨を記録し、同日にファンクラブツアーで予定していた飛行機が欠航して現地イベントは中止となった。ファンの安全を第一に考えつつ、ライブは台風の進路や状況をかんがみて現地主催者の判断で決行。自身は渡航を早め、来場できないファンのためチケットの払い戻しを手数料を無料で実施するなど対応策を講じた上で開催にこぎつけた。


現地では1990年代のJ-POPブームや日本のドラマの流行に乗り、代表曲「慟哭」「黄砂に吹かれて」を中華圏の歌手がカバー。9月28日まで静香がキャラクターの衣装デザインを手掛けたアニメ「ちびまる子ちゃん」の原作40周年記念特別展が開催されるなど人気は健在だ。

この日は静香とファンの思いが天に届いたかのように、午後には警報が解除され、雨も小康状態に。

静香はスタンドマイクを手に「Dynamic」などを激しく歌い、「今天想和大家一起創造新的回憶(ジンティエン スィアン ホァー ダージアー イーツィー チュアンザオ スィンダ フェイイー=今日は皆さんと新しい思い出を作りたいと思います)」と、「嵐の素顔」「MUGO・ん…色っぽい」などを披露。現地で人気の映画「赤い糸 輪廻のひみつ」の主題歌「如果可以」のサビを中国語で披露すると、会場から「おぉ~!」と驚きの声が上がった。

来年はデビュー40周年。数多の困難を乗り越えた歌姫はファンの応援を糧にさらに羽ばたく。

★急きょも空港に200人集結

空港では地元メディアやファンでもみくちゃに=台北市

22日に松山空港に到着した際は、台風で急きょ予定を早めたにもかかわらず空港に地元メディアとファン約200人が押し寄せるなど人気の高さを見せた。35年来のファンという新竹市在住の会社員男性(50)は「まさかもう一度台湾に来てくれるとは…。すごくうれしかった」と感激。「中国語の歌を歌ってくれてびっくりした。I love you forever!!」と興奮していた。

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