プロ初勝利を挙げた岩田(左)は、記念球を手に相川監督とポーズを取った(撮影・渋井君夫) (セ・リーグ、広島4-5DeNA、14回戦、DeNA8勝4敗2分、14日、マツダ)DeNAが誇る変則左腕が、6年目でプロ初勝利を挙げた。味方が逆転した直後の五回から2番手で登板した岩田将貴投手(28)は、1回1安打無失点で救援5投手による零封リレーを演出。「しんどい時間の方が多かったけど、このためにやってきた」と感慨に浸った。
岩田は逆転直後の五回に登板。無失点で切り抜けた(撮影・渋井君夫)曲がりの大きいスライダーやツーシームを両コーナーに投げ分けた。2024年限りで阪神を戦力外となり、DeNAに加入して2季目の今季は、15試合に投げて防御率0.48と安定感が光る。相川監督が「ゲームチェンジャー」と頼りにするほどだ。
2021年に九産大から育成ドラフト1位で阪神に入団。翌年に支配下契約を結んだが、1軍での登板は果たせなかった。新天地では入来2軍チーフ投手コーチの助言をもとに打者との駆け引きを磨き、変則フォームに特化したトレーニングメニューに励んできた。
踏み込む右足は極端なインステップ。さらに横手投げで角度をつける。ソフトバンクと巨人で通算423試合に登板した救援左腕の森福允彦を参考にした投げ方だ。中学時代から変則で投げてきたといい「上からは投げられない」と笑う。
DeNAでは牧、阪神では佐藤らと同じ1998年度生まれ。「同期がものすごいので、置いてけぼりになっている感じがすごくあった。バッターが嫌がることをやるのが一番の仕事」。強みを生かし、横浜で才能を開花させる。(鈴木智紘)