五回、2点本塁打を放った阪神・森下翔太(撮影・林俊志) (セ・リーグ、阪神9-3ヤクルト、1回戦、阪神1勝、7日、甲子園)帰ってきた甲子園の夜空に弧を描いた。今季本拠地チーム1号は阪神・森下翔太外野手(25)のバットから。相手のミスを見逃さず、試合を決める一撃をかっ飛ばした。
「いずれは誰かが打つとは思いますけど、自分もホーム球場でしっかり結果を残していきたいんで。そういう意味では最初でしたけど、積み重ねられるように頑張りたいなと思います」
待望の瞬間は五回だ。左翼手・サンタナの落球が絡み、中野の犠飛で勝ち越した直後。2死二塁で、小川の甘く入ったチェンジアップを完璧に捉えた。はじき返した打球は速度168キロを計測し、左中間最深部へ。セ・リーグトップに並ぶ3号。甲子園開幕戦の大歓声の中、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。
「やっぱり京セラより、甲子園の方がファンも戻ってきたっていう感じもしていると思います。自分たちもプレーしていてすごく歓声が多いなと感じる」
大観衆の声援を背中に受け、首位ヤクルトの勢いを止めた。開幕3カードで7勝1敗と好調の相手に「乗っているチームだったので。最初(の試合を)取られてしまうと、また(勢いに)乗られる可能性もある」と警戒。それでも、ツバメ軍団が見せたわずかな隙につけ入った。八回には佐藤に今季1号が飛び出し、今季初のアベック弾。快勝でゲーム差を0・5に縮めたが、森下はすぐに気持ちを切り替えた。
「才木さんがすごくいいピッチングをしてくれたので勝ち切りましたけど、明日また試合があるので頑張りたいと思います」
甲子園の空には2つの放物線と、黄色一色のジェット風船が舞った。本来の姿を取り戻した本拠地で、森下が大暴れする。(萩原翔)