ナショナルズ戦の8回、勝ち越しの左犠飛を放つドジャース・大谷(くり抜きバット)=5日、ワシントン(共同)
ナショナルズ戦の3回、今季初本塁打となる3ランを放つドジャース・大谷(くり抜かないバット)=3日、ワシントン(共同) ギャラリーページで見る【ワシントン5日(日本時間6日)=横山尚杜】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(31)がナショナルズ戦に「1番・DH」で出場し、三回に2試合ぶりとなる2号ソロを放つなど4打数2安打2打点。昨季から40試合連続出塁とし、2004年のイチロー(マリナーズ)に並び、日本選手では2位に浮上した。本塁打を放った打席以降は先端がくり抜かれた新バットを使用。同点の八回には決勝の左犠飛を放ち、最大5点差をひっくり返した逆転勝利に貢献した。
新たな懐刀から待望の一発が飛び出した。大谷が2打席目の前にベンチで握り、感触を確かめたのは先端がくり抜かれたバット。今季3度目の使用で元巨人の左腕グリフィンから、今季自己最速の打球速度約184キロ、飛距離約135メートルの特大弾をバックスクリーンにぶち込んだ。
「左腕に対してセンター方向にしっかり打てたのは今季ベスト。今日は良い内容だった」
ロバーツ監督は広角に飛球が上がるようになった大谷の復調を確信した。今季は主に先端がフラットな形状のバットを愛用するが、開幕2戦目の第3、4打席で「くり抜きバット」を使用。ベイツ打撃コーチは「内角のカット系の球に適応するため、スイートスポットを(捕手よりに)下げる狙いがある」と説明。今季は特に左腕に内角高めのツーシーム、右腕に内角高めカットボールと自身に食い込む球で執拗(しつよう)に攻められている。
バットの先端をくり抜くことで操作性は向上し、手元での小さな変化に対応しやすくなる。昨季の地区シリーズでフィリーズの左腕投手陣に内角を攻められ、18打数1安打(打率・056)と封じられた。大谷は開幕から予測される相手バッテリーの攻めに対し、先手を打った形だ。
五回には右翼線に今季初の二塁打。同点の八回1死一、三塁では、決勝の左犠飛を放った。雨で開始が2時間9分遅れた試合で、最大5点差をひっくり返した逆転勝利に貢献した。
昨年8月24日から続く連続試合出塁は「40」に到達。日本選手では2004年のイチロー(マリナーズ)に並び歴代2位。ロサンゼルス移転後のドジャースでは単独4位となり、2009年にイチロー(マリナーズ)が記録した日本選手最長の43試合まで3に迫った。指揮官は「相手は当然、慎重に攻めてくる。40試合以上連続で出塁するのは容易ではない。本当に価値がある」とした。
開幕6連戦で長打ゼロだった大谷は、3戦連続複数安打で長打3本。桜の街ワシントンで一気に開花した。6日(日本時間7日午前8時7分開始)からは敵地で岡本が加入したブルージェイズ3連戦。昨季のワールドシリーズの再戦となる。
★大谷、土砂降りの中でキャッチボール
大谷は試合前に土砂降りの中でキャッチボール。8日(日本時間9日)のブルージェイズ戦の登板に備えた。ワシントンはこの日、正午過ぎから雨脚が強まり、内野にシートがかぶせられ、試合開始が2時間9分遅延した。7日(同8日)のブルージェイズ戦で先発する山本はブルペン入り予定だったが、ナショナルズパークは屋外ブルペンしかなく断念。トロント移動後の6日(同7日)に実施する。