1回、犠飛を放つヤクルト・村上宗隆=マツダスタジアム(撮影・水島啓輔) (セ・リーグ、広島1-6ヤクルト、24回戦、ヤクルト14勝8敗2分、3日、マツダ)恐るべきパワーを見せつけた。ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が一回1死二、三塁で先制の右犠飛をマーク。広島先発の斉藤が投じた外角低めへのフォークボールに体勢を崩されながらも、右手一本でフェンス際まで運んだ。
あと少しで本塁打となる特大の飛球で打線を活気づけ、「ランナーをかえす気持ちで打席に立っていた。最低限、打点を取ることができたのでよかった」とうなずいた。
今季は55試合の出場で打率・273、22本塁打、47打点。けがの影響で長期離脱を余儀なくされながら、好成績を残している。好調の打撃のキーワードは「壁」だ。
試合前練習のフリー打撃で、左打ちの村上に投げることが多い右投げの七條打撃投手は「右投手は(球の出どころが)見えやすいため、(打とうという意識が強くなって)体が(球に)向かっていっちゃうことがあったけど、今年は壁が崩れない。強引さがなくなった」と証言する。タイミングをずらされても、『壁=体の軸』は崩れず、犠飛に飛距離十分な大飛球を生んだ。
今オフにポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦することが確実な背番号55にとって、今季最終戦となる4日の広島戦は日本でのラストゲームとなる。「変わらずやるだけです。もちろん勝ちたい」。フルスイングを貫き、ファンに雄姿を届ける。(武田千怜)