ビールかけで2年ぶりの優勝の喜びを分かち合った嶌村球団本部長㊧と近本 史上最速優勝を成し遂げた、今季の阪神の舞台裏を探る連載「球児トラ界隈」。特別編は嶌村聡球団本部長(58)が明かした、つながり続けた藤川球児監督(45)との縁、黄金時代の到来を導いたドラフト戦略、そして今後の展望まで。選手&首脳陣、フロント、親会社と三位一体での球団経営を目指す。
戦っているのは、ユニホームを着た者だけではない。2年ぶりのリーグ優勝、就任1年目の指揮官が率いたチームが象徴する黄金時代の到来に、嶌村球団本部長も手応えをにじませた。
「2年前の優勝は岡田監督のもとでチームを作っていただき、優勝できた。2年たって、今年一番うれしかったのが、若き指揮官、藤川球児監督で勝てたということ。私の中でも本当にすごい喜びで、球団にとっても非常に大きな優勝かなという気はしています」
18年ぶりのリーグ優勝を果たした2023年のチームを率いた岡田前監督(現オーナー付顧問)の教え子が藤川監督だ。
「時代をつないでいるという感覚が非常に強い。チームの連続性は僕は非常に大事だと思っている。『今後もいけるんちゃうか』と。流れができているということが大きな意味となっている」
藤川監督は第1次岡田政権時に絶対的な守護神としての地位を築き、メジャーリーグ、独立リーグを経て、阪神に戻ってきた。引退後は、スペシャルアシスタント(SA)という肩書を新たに作り、つながりを断つことはなかった。だから、コーチ経験がなくとも不安はない。