世界ボクシング評議会(WBC)は22日(日本時間23日)、4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(32)=大橋=がWBCが開発したボクサー向けの健康管理アプリであるBoxMed(ボックスメッド)に登録したと発表した。WBCは12月からWBCの世界王者と世界ランキング15位以内のボクサーにBoxMedの使用を義務付ける。
BoxMedはプロボクサーが日々の体重データを記録したり、病歴やけがの登録と治療経過報告を行い、WBCや各コミッションがプロボクサーの健康状態をサポート、管理するために昨年開発された。プロボクサーはアプリを使って医師に病気やけが、メンタルヘルス、栄養と水分補給、トレーニングなどに関する相談をしてアドバイスをもらったり、試合前後のWBCへの医療証明書などの公式連絡、マネジメントのサポートなども受けることができる。
WBCは将来的に約200カ国のWBC加盟国のすべてのプロボクサーに使用してもらうことを目指している。日本語版もあり、日本ボクシングコミッション(JBC)は2日に東京・後楽園ホールで行われた別々の試合後、急性硬膜下血腫のため開頭手術を受けた2選手が死去するなどリング事故が続出していることを受け、JBCがライセンスを発行しているすべてのプロボクサーにBoxMedの使用を義務付けることを検討している。
WBCはWBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=との4団体王座防衛戦(9月14日、名古屋市のIGアリーナ)を控える井上がBoxMedに登録したことを「歴史的な防衛戦への調整の最中、このアプリでサポートを強化している。このアプリを使うことで、事前計量などの主要なメリットを享受でき、準備のあらゆる段階で正確かつ安全なモニタリングが可能になる。新しい技術ツールが彼の専門分野を強化することができることを証明している」と高く評価した。
井上は「キャリア最大の強敵」と警戒するアフマダリエフ戦に向けて、招聘(しょうへい)している元世界2階級制覇王者のマーロン・タパレス(33)=フィリピン=らとの大橋ジムでのスパーリングなどで調整している。
興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で午後2時から独占無料生配信される。プロ戦績は井上が30戦30勝(27KO)、アフマダリエフが15戦14勝(11KO)1敗、タパレスが44戦40勝(21KO)4敗。