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【阪神よもやま話 元虎番の独り言】阪神の背番号02は永久欠番?! 約3カ月だけ背負った選手とは?

1993年、阪神時代の松永浩美

日本ハムの北山亘基投手が背番号を「57」から「15」に変更する発表があったのは8月上旬。すると、シーズン中に変更してもいいんだ? という驚きの声がネット上に飛び交っていた。

もちろん、ルール上OKだから変更したわけだが、確かにレアケースなのかもしれない。

ただ、阪神担当としては、遠い昔にアッと驚かされた記憶がよみがえる。シーズン中に番号を変えた、不思議な男が確かにいた。

1993年だから、もう32年も前のこと。その年にトレード移籍してきたのが松永浩美という大物。阪急、オリックスの主軸として活躍した、史上最高のスイッチヒッターと称された打者だ。

前年にあと一歩で優勝を逃した阪神が、エース野田浩司を交歓要員で放出して、「Vの使者」として獲得したのが松永だった。背番号は高橋慶彦の引退で空き番号になった「2」。

そして開幕戦。5打数5安打という衝撃のタテジマデビューに、関西中が沸き返った。

ところが、そこから故障、故障、また故障。トラ番記者は2軍戦の取材を余儀なくされ、名古屋で2軍戦取材後、甲子園の1軍を取材する3連戦という、超過酷な日々を送ったことも。

そして6月のある日、松永が背番号変更を発表した。

「02」

ハッ?! そんな番号が許されるのか? 「00」はいるけれど…。

これが許されたのだ。

その後、ルールが見直され、球界全体でもプレーヤーの「01」や「02」は認められなくなった。今でも、史上唯一の選手が松永だ。

--どういう意味があるんですか?

トラ番の質問に返ってきたのは、まさに珍回答だった。

「読めないか? 02をそのまま読んでみろよ。『オ(0)ニ(2)』だよ。俺はきょうからオニになるんだ。もう故障もしない」

大ヒットアニメ「鬼滅の刃」で煉獄杏寿郎は上弦の参・猗窩座に「鬼になれ」と誘われたが断固拒否した。が、32年前のタテジマの最強打者は自ら進んで鬼になってしまったのだ。

すいません、話が逸れました。

鬼になった松永は、すごかった。8月にはヤクルト戦(神宮)で、今なお燦然と輝く日本記録、3試合連続先頭打者ホームランを記録している。まさに鬼にしかできない偉業だ。「02」番がプレーボールと同時に3日間、ダイヤモンドを駆け抜けた。

が、この鬼、実はあまり強靭ではなかった。その後、再び故障。そしてその年のオフ、誕生したFA制度を利用してダイエー(現ソフトバンク)に移籍してしまう。交渉解禁、即入団発表。栄えあるFA移籍第1号! ここは鬼のようなスピードだった。

嵐のように去っていった主力選手に、球団首脳も呆然。ささやかな抵抗は「この先、『02』は二度と誰にも着けさせません」という対応だった。縁起が悪いから、という思いがこもっていたのは間違いない。

誰にも背負わせない、ということは…

「阪神、02番を永久欠番に」

という記事を書いて、球団にすごく叱られた。

最近、阪神の背番号で話題になったのが、新外国人・ハートウィグの背番号が「31」に決まった際。

ミスタータイガース掛布雅之の番号を、なぜ?

熱狂的なファンや、疑問視するマスコミの意見がネット上を飛び交った。

とはいえ、以前はプレーヤーが背負わなかった70番台、80番台、90番台が順番に埋まっていっているのは事実。昔に比べてコーチも増えているから、余計に空き番号は減っている。永久欠番以外は、使用せざるを得ない状況ではある。

そろそろ、考えなければいけない時期がきているのでは…。今は、主に育成選手や打撃投手らが背負っている3ケタ番号の解禁か。それとも、松永流の「01」「02」「03」…の登場か。

阪神に「02」復活の可能性も。永久欠番が1つ減るかも?

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