(パ・リーグ、西武0―10ソフトバンク、8回戦、4勝4敗、6日、ベルーナD)ソフトバンクは今季3度目の2桁得点で西武を圧倒。1試合を残してゴールデンウイーク9連戦勝ち越しを決めた。
前夜の一戦で9残塁とスッキリしない鷹打線が一転、この日は相手先発・上田に初回から襲い掛かり五回までに12安打10得点と快音を連発した。その火ぶたを切ったのは4年目の野村勇内野手(28)だ。
6試合続けて「1番・遊撃」で先発すると初回の右中間二塁打を皮切りに、自身プロ初の4安打でチャンスメーク。ルーキーイヤーの2022年以来、3年ぶりの猛打賞を決め「いつも通り、どんどん(振って)いこうと。低めを見極めて、打つべきボールを振れている」と汗をぬぐった。
4月30日の日本ハム戦(みずほペイペイ)で受けた死球の影響で右前腕筋挫傷で離脱したベテラン、今宮の穴を埋める活躍の裏には小久保監督の檄が効いている。レギュラー野手陣が軒並み30代中盤と世代交代に差し掛かったチームにとって若鷹の台頭は必須。その最中、開幕直後から主力不在が続く非常事態に指揮官は若手に「彼らが戻ってきたときに簡単に外れたらつまらないよ」と声をかけた。開幕から控え野手に甘んじるも腐らずに準備して一気に猛アピールする孝行息子には「今のところ外す理由はない」と評した。
最短の10日で1軍復帰を目指す今宮に野村勇は試合後、泥だらけのユニホーム姿で「ショートの座は渡さないです」と力強く宣言。生存競争激しいプロ野球の世界。鷹の斬り込み隊長として回ってきたチャンスは絶対に逃さない。(山戸英州)