喫煙者、非喫煙者とも分煙に対する意識が高まる中、清潔で明るい喫煙施設が人気を呼んでいる。喫煙所「THE TOBACCO」を運営する株式会社コソドは、2020年6月に東京都内2カ所に初の施設を設置して以降、今年12月10日時点までに110カ所を日本全国に展開。同社代表取締役CEOの山下悟郎氏に、喫煙空間に対する理念や計画を聞いた。
誰もが目を見張る新たな喫煙空間が全国に広がりつつある。かつてたばこを吸う場所といえば、「暗い」「不潔」などのイメージも漂ったが、その負の印象を一新。明るくて、清掃が行き届いた場所で、喫煙を存分に楽しめる。それが「THE TOBACCO」だ。
「喫煙所からの独特の臭いもなく、吸わない人に迷惑をかけず、たばこを満喫できる。そして、良い環境をずっと保守運営できる。それが一番に気を配った点でした」
コソドの山下CEOは運営のコンセプトをそう説明した。日本に1700万人いるとされる喫煙人口。健康に対する意識の高まりなどで分煙化が進む中、同社はわずか4年あまりで、北海道から九州まで110カ所もの「THE TOBACCO」を展開した。
たばこ臭さが室外にもれることなく、商業施設やオフィスビルの中で周りを気にせず、気楽に無料で立ち寄れる。室内は現代的なアートや照明で飾られ、リラックスして喫煙を楽しめる。まさに快適な時間が流れる。
山下CEOが掲げる展開目標は全国1500カ所。自治体の助成金と広告収入を土台に「社会のダイバーシティ(多様性)に対応する機能として、喫煙者、非喫煙者の共存に必要な場所として広めていきたい」。現代的な中にも温かな印象を漂わせる、美しく合理的な空間は、分煙が進む世界に対する〝喫煙文化〟の新たな提案でもある。
★THE TOBACCO 2:50.76
THE TOBACCO 2:50.76①石の洞窟(stone cave)。極楽とんぼ・加藤浩次が1本のたばこを吸う平均時間2分50秒76から命名。東京国際フォーラム横のJR高架近くに位置②東京都千代田区丸の内3の7の15③8:00~21:00 定休日なし(年末年始除く)
★THE TOBACCO MARUNOUCHI
THE TOBACCO MARUNOUCHI①dippin’dots。白い壁と天井に青、黄、赤の水玉が数多く散りばめられたポップな空間は、アイスクリームのディッピンドッツを思わせる②東京都千代田区丸の内3の3の1 新東京ビル地下2階③新東京ビルに準ずる
★THE TOBACCO IIDABASHI
THE TOBACCO IIDABASHI①南フランスの田舎のカフェ。飯田橋駅東口に直近の目白通りに面しており、白壁に黒い格子窓がはめられた外観は、休息するために自然に引き込まれる落ち着いた雰囲気②東京都千代田区飯田橋4の9の11③7:00~21:00 定休日・土日祝
★THE TOBACCO KOENJI
THE TOBACCO KOENJI①サイバーシティー。黒の天井に色とりどりのネオンサインが広がる様子は、まさにネットワークが統御する新たな都市空間のイメージ。JR高円寺駅高架下の商業施設「高円寺マシタ」内②東京都杉並区高円寺南3の70の9③7:00~23:00
★THE TOBACCO YOKOHAMA STATION
THE TOBACCO YOKOHAMA STATION①北欧の昔の船着場。チケットカウンターのような窓は「古いホテル」をイメージ。横浜駅西口の繁華街にある複合ビル内にある②神奈川県横浜市西区北幸1の1の8 エキニア横浜 地下1階③10:00~22:00(ジョイナスに準ずる)
★THE TOBACCO SHINSAIBASHI
THE TOBACCO SHINSAIBASHI①ドイツの地下鉄。大阪有数の繁華街、心斎橋にあるビルの2階にあり、オレンジ色のタイル張りの壁とベンチは、欧州の地下鉄駅のような渋さが漂う②大阪大阪市中央区心斎橋筋2の2の22 小大丸ビル2階③9:00~20:30 定休日・土日
【注】①施設のコンセプトと概要②所在地③営業時間