日本代表がサウジアラビアで合宿を開始。南野(手前右から2人目)らがボール回しで汗を流した(共同) 【ジッダ(サウジアラビア)7日(日本時間8日)=山下幸志朗】サッカー日本代表は10日(同11日未明)に行われる、2026年W杯アジア最終予選C組第3戦のサウジアラビア戦へ、同地で合宿を開始した。日本はC組2位のサウジアラビアに通算10勝1分け5敗と勝ち越しているが、敵地では3戦全敗。前回大会の最終予選で敗戦を経験しているMF南野拓実(29)=モナコ=は「リベンジの意味でも燃えている」と気を引き締めた。
負の歴史に終止符を打つ。日没を待って午後6時半から行われた敵地での初練習。MF南野は気温31度、湿度60%と熱気ムンムンのピッチでボール回しなどで動きを確認した。
「個人的にサウジアラビアは最も強い相手の一つ。タフな試合になると思いますし、個人的には前回の最終予選で負けているので、リベンジの意味でも燃えています」
代表通算61試合出場で歴代11位の23得点をマークしている29歳が言葉に力を込めた。FIFAランキング56位(日本は16位)のサウジアラビアに通算10勝1分け5敗と勝ち越しているが、敵地では3戦全敗。スコアは全て0-1でゴールを揺らしたことがない。自身も先発出場した2021年10月のW杯カタール大会アジア最終予選第3戦では後半にパスミスから失点して辛酸をなめた。
敵地では3つの逆風が日本を待ち受ける。まずは暑さ。最高気温が40度を超える夏の酷暑が和らぎつつある10月のサウジアラビアだが、油断は大敵。キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアムはすり鉢状で客席全体を屋根が覆い、風が通らない作りとなっている。ピッチは「すごく暑かったのを覚えています」と南野は3年前を振り返った。
さらに、ジッダは同国の中でもサッカー熱が高く、試合は完全アウェーが予想される。同スタジアムで日本戦が行われた17年9月のアジア最終予選は6万2165人、新型コロナ禍の前回対戦でも5万1218人が来場。チーム最年長の38歳、DF長友が「超満員で空気が薄い感じがした」というように独特の雰囲気は脅威になる。
イタリア出身の名将にも注意が必要だ。マンチーニ監督は23年8月に就任。イタリア1部インテル・ミラノ時代に指導を受けた長友は「戦術的に優れた監督という印象がある。相手に合わせたり、今いる選手たちでどうチームを作るかが非常にうまい」と警戒した。
9月の中国戦で7-0、バーレーン戦は5-0で大勝した日本が、W杯最終予選で開幕から3連勝すれば史上初。「このアウェーで勝つことは、本当に今後のために大きいもの。アジアで日本がどういう位置づけなのかを示すことができる一戦になると思う」と南野。〝森保ジャパンの得点王〟が、サウジの壁を乗り越える。
◆MF堂安 「最初の2試合を勝ったからといって、この(10月の)2試合が簡単に勝てるわけではない。しっかりとたたいて、息の根を止められるような試合をしたい」