ベンチの阪神・岡田彰布監督=東京ドーム(撮影・荒木孝雄) (セ・リーグ、巨人8-5阪神、7回戦、3勝3敗1分、3日、東京D)長嶋茂雄さんの前で、初回から打線がつながり、坂本も区切りの猛打賞。巨人にとって、落としでもしようものなら、あとあとに響く試合を、なんとかモノにした。いい勝負になったね。
ただ、この展開を呼んだのは、阪神・岡田監督の采配だよ。
6失点したからといって、あきらめるわけにはいかない。なぜならば、若い門別を先発させた責任は、自分にあると受け止めているからだ。
中盤以降をにらみ、前川を9番に入れて反撃の構えを示した。投手は5番に入れて、代打攻勢をかける打順とした。そして、リリーフが抑えている間に、じわじわ迫る。一つのきっかけで、流れをひっくり返せる状態に持ち込んだ。
ゲームの変え方、プレッシャーのかけ方、いずれも見事。単に選手を入れ替えるだけではない。監督の神髄を見せてもらった。采配とは、こうでなくては。
したがって巨人は、阪神のしぶとさを、改めてインプットしておく必要がある。あきらめない。スキを与えない。伝統の一戦もやはり、こうでなくては。(サンケイスポーツ専属評論家)