初戦は前年まで日本ハムのコーチで、その年の1月に亡くなった小林繁氏の追悼試合。タイガース史上、最も鮮烈な印象を残したサブマリンでもあった。かつての盟友に対する思いを語る真弓監督の姿が印象的だった。
翌11年は、東日本大震災直後に札幌ドームで戦っている。関東、東北が野球どころではなかった時期に、意外にも北海道は被害も少なく、普通に野球ができたのだ。
この年一番の話題は、日本ハム・斎藤佑樹のプロデビューだった。早実、早大でスター街道まっしぐらだったハンカチ王子が、初登板の相手に選んだのが阪神だった。
たかがオープン戦。だが、虎党にとって痛快な試合になる。
♪そうさ100%勇気…のあの軽快なメロディーがドームに響き渡る中、登場した佑ちゃんに対して、13安打を浴びせ、9点を奪って、プロの洗礼を浴びせたのだ。
気持ち良かったなぁ、あの日は…と思い出しながら、ちょっぴり心配をした。今度は、こちらの至宝・門別がひどい目に遭わないだろうか、と。
が、モノが違った。生まれ育った北の大地のマウンドで、十分すぎる合格ピッチを披露した。背番号「30」といえば、名遊撃手だった現ヘッドコーチ・平田勝男や、若き日のレジェンド守護神・藤川球児を思い出すが、たぶん、近い将来、猛虎の30番は、門別のモノになるだろう。次に来る札幌は「凱旋」であってもらいたい。そう確信した札幌ドームだった。
「北海道に着いた日は軽く札幌ラーメンだけにしたので、きょうは…」
宣言していたのは原田。ススキノでエネルギーを蓄えて!? ことし一年突っ走ろう!