阪神・中野拓夢は八回の左前打で猛打賞(撮影・水島啓輔) (セ・リーグ、ヤクルト3―9阪神、23回戦、阪神16勝6敗1分、23日、神宮)ついにライバルたちを視界に捉えた。阪神・中野拓夢内野手(27)が今季9度目の猛打賞。最多安打のタイトルを争うDeNA・牧、中日・岡林に1本差に迫った。
「ヒットを意識しすぎて最近はよくなかったので、頭を切り替えて。全試合フルで出るというところだけを意識してやろうかなと思います」。一回無死二塁で右翼線に運び先制の適時二塁打を放つと、三回は中前打。八回は左前に運んだ。8月16日の広島戦(マツダ)以来の3安打で今季156安打。試合前の時点で4本差だった牧と岡林を猛追した。
岡田監督は「1本差なったん? 可能性のある限りなあ。もう、進塁打も何も(サインは)出してない。バントもそんなさせへんし」とタイトル戴冠をアシストする構えだ。
ただ、中野は「あまり意識しないように。フルで最後まで出ることが最低条件だと思うので、そこ目指して頑張りたい」と平常心で臨む。グラウンドに立ち続け、淡々とヒットを積み重ねたその先に、最多安打の勲章が待っている。(原田遼太郎)