6月中旬に13・5キロのヒラマサ! 取材前日には4・9キロのマダイ! 大物祭りが続いている千葉県御宿町・御宿岩和田港『太平丸』へ。トライするのは、ドロドロのサンマミンチをコマセにする伝統釣法、カモシ釣り。〝海の王様〟マダイと〝海のスプリンター〟ヒラマサを仕留めようと意気込んだ。
◆ロッドが弓なり
9人を乗せた『太平丸』は御宿沖へ出船した。コマセのサンマミンチは海水を加え、カレーぐらいドロドロの状態に練る。専用ポンプでカモシ袋に8分目からいっぱいまで注入。指示ダナプラス仕掛け分を下ろし、ハリスが潮になじんでからコマセワーク。竿先を真下から180度振り上げた後、竿先を一気に海面まで下げる。反転したカモシ袋からコマセが放出され、その煙幕の中に付け餌を漂わせるのだ。
私の道糸はPE5号だったが、船宿では伸びのあるナイロン20号を推奨。マダイ狙いのハリス5号10メートルの仕掛けでスタート。付け餌のサンマのぶつ切りは、中骨を取り除き皮面を合わせてハリ付けする。御宿沖の水深は46メートル。「13ヒロでやってください。19・5メートルね」と大野利広船長。
しばらくするとミヨシから「きたよ!」と声。ロッドは折れんばかりに曲がる。手繰ったハリスの先に2キロ級の立派なマダイが浮上した。今度は隣の常連さんにヒット! 私を飛ばして反対の常連さんにもアタリ!
◆2・8キロゲット
波に乗り損ねたと焦っていると、ロッドキーパーに竿を置いた瞬間、ギュンと竿先が引き込まれた。大きく合わせリーリング開始。緩めのドラグが滑り、魚は走る。ポンピングはせずにリールを巻き続ける。ハリスを手繰ると、ユラーっと赤い背中が見えた。大野船長が玉網でマダイをキャッチ。2・8キロの良型に思わずガッツポーズだ。あちこちで竿が曲がりマダイラッシュ。しかしコマセの匂いを嗅ぎつけサバが邪魔。船は移動するがサバの猛攻は続く。「ハリと餌を大きくしてサバを避けて」と大野船長。
◆船中トップ5尾
今度はヒラマサ仕掛けにイカ餌のゲソを丸ごと付けて釣り再開。しかし、アタリのないまま時間が過ぎる。サバの気配が消えマダイ仕掛けに戻すとフワフワとアタリ。かわいいイサキだった。
私はマダイ1尾で終了。トップは2キロ級を主体にマダイ5尾と良型メジナを釣った戸田正男さん(75、東金市)。最大3・7キロを含む船中合計14尾のマダイが上がった。ヒラマサには出会えなかったが御宿沖にはモンスター級が潜んでいる。伝統釣法カモシ釣りで豪快なファイトを楽しんでもらいたい。
(APC・今井寿美礼)
「潮が流れず、活性が上がらない厳しい状況でしたが、反応はあってスイッチが入れば連続ヒットもありましたね。状況次第で秋頃まで楽しめそうです。カモシ釣りはコマセをしっかり振るのが大切です。サバの邪魔があるし、ハリス切れで大型のバラシも多いので、仕掛けの予備は多めに持ってきてください」
◎ガイド◎ 〈船宿〉サンスポ推薦=御宿岩和田港『太平丸』電話0470・68・2900〈交通〉JR外房線・御宿駅下車。マイカーは圏央道・市原鶴舞ICから国道297号、128号経由、または千葉東金道路の終点から九十九里有料道路経由、国道128号で約40分〈料金〉餌氷付き1万3800円。午前4時30分集合。毎月第1、3土曜が定休。