練習前にはグラウンドで、阪神大震災の犠牲者へ黙とうをささげた。震災の8年後に生まれた森木に被災経験はないが、中学時代には東北への遠征で、当時も残っていた東日本大震災の爪痕を目の当たりにした。
「多くの方々がつらい思いをしたと思います。それをしっかり受け止めて、自分たちが明るい未来を作っていけるように、野球を通して貢献できれば」
プレーで勇気や元気を与えることは、プロ野球選手の使命の一つ。森木が自慢のストレートで虎を、そして人々を勇気づけていく。(織原祥平)
■森木 大智(もりき・だいち) 2003(平成15)年4月17日生まれ、18歳。高知県出身。小3から高岡第二イーグルスで軟式野球を始める。高知中では3年春夏に全国V。高知高では1年夏からエースも甲子園出場はなし。最速154キロ、遠投115メートル。高校通算13本塁打。2022年D1位で阪神入団。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。年俸1200万円。背番号「20」
★強そうな名前がついたボール・あらかると
★火の玉ストレート 阪神、米大リーグ・カブスなどで通算245セーブを挙げた藤川球児(現阪神スペシャルアシスタント)の直球は、打者の手元で浮き上がるように伸びてくるため〝火の玉〟と呼ばれた。
★カミソリシュート 大洋(現DeNA)一筋で1970年代に先発投手として活躍し、通算201勝をマークした平松政次の決め球。プロ入り後に本格的に使い始めたシュートは右打者の懐へ鋭く曲がり、多くの打者を苦しめた。
★石直球 2014、15年に阪神に在籍してクローザーを務めた呉昇桓(現韓国サムスン)は、伸びのあるMAX157キロのストレートで空振りを量産。日本での2年間では136回を投げ、147奪三振を記録した。