グラウンドで選手を鼓舞する矢野監督(撮影・林俊志) 阪神・矢野燿大監督(52)は20日、SNSで一塁守備への挑戦を表明した糸井嘉男外野手(40)の意向を歓迎した。出場機会を求めるベテランの姿勢が、虎の若手、中堅にも大きな刺激を与える。新任の藤井康雄1、2軍巡回打撃コーチ(59)は甲子園で行われた秋季練習で初指導。中野拓夢内野手(25)の体の使い方がレジェンドのイチロー氏(48)と同じタイプだと、さらなる期待をかけた。
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誰より試合に出てきた男の、何としてでも試合に出たいという気持ちの表れなのか-。自身のSNSに、糸井がファーストミットの画像をアップした。真意は本人のみぞ知るところだが、その心意気は矢野監督も確かに受け取った。
「いいんじゃないの? 挑戦はウエルカム」
勝利への執念は、今季も限られた出場機会の中で示し続けてくれた。そしてここで改めて、試合出場への渇望が伝わってくる〝投稿〟を受け取る形となったが、指揮官はもろ手を挙げてそのチャレンジを歓迎した。
この日は大山も早出で一塁守備を練習。虎戦士は来季の可能性を広げようと汗を流す(撮影・林俊志)来季がプロ19年目で、7月には41歳になる糸井が〝行動〟に出たのは19日のことだった。自身のインスタグラムに「ファーストミット かっこいい」とローリングス社製のミットの画像を投稿。さらにツイッターで「ファーストも…頑張っみよう! #そのうちピッチャーも」(原文まま)とつぶやいたのだ。超人らしく〝再登板〟の可能性にも言及したように、実際に来春キャンプで一塁守備に就くのかは不透明かもしれない。だが少なくとも、矢野監督はその挑戦を止めることはしない。
矢野虎では、この秋季練習でも三塁手の大山が左翼に挑戦し、捕手だった原口も左翼や三塁の練習に取り組んでいる。糸井は代打出場が中心となった今季、出場77試合(先発15試合)、打率・208、3本塁打、18打点にとどまった。もう一度レギュラーを目指し、内野に初めて挑むなら、矢野監督は大歓迎する。
「逆にすごいなって。その年齢でベテランになってからでも、今までやっていない一塁をやる気持ちがあるのであれば。みんなの手本になってくれるのかなと思う」
助っ人や中堅若手を押しのけ「一塁・糸井」が生まれる可能性は、矢野虎においては十二分にある。(長友孝輔)
★今季の糸井 主に代打で起用され、77試合の出場で打率・208(106打数22安打)、3本塁打、18打点にとどまった。スタメンでの出場は13試合で、守備位置は左翼で5試合、右翼で8試合だった。投手として日本ハムに入団し、2006年に野手へ転向した後も外野守備のみで、内野守備に就いたことはない。