ガルシアは三回、異変を訴えてベンチへ戻る。酸欠だったとか(撮影・松永渉平) (セ・リーグ、中日4-2阪神、3回戦、中日3勝、2日、ナゴヤD)4連敗。100敗ペース。セ・リーグ借金ひとり占め。壮絶な開幕逆噴射してしまった阪神に活路は? 秘策は? 球団OBで通算176勝左腕の本紙専属評論家・星野伸之氏(54)に、編集委員・上田雅昭が迫った。
上田 弱すぎでしょ。借金を阪神だけで丸抱えしてどうするんや。私、1990年代の暗黒時代の担当記者なので「100敗ペース」の記事は何度も書いたけれど、ことしはマジで100敗しそうやな。
星野 それはないと思いますよ(笑)。ただ、少しでも早く、この「ドン底」から脱出する手を打たないと、本当にズルズル行ってしまうかも。
上田 打線は高山を7番で初スタメンに起用し、2番・上本、6番・梅野、8番・北條の新打線。上本は二回に適時打を放ったが、開幕から無安打の高山、北條はこの日も音なし。
星野 無安打の高山、北條はともにボールに手を出していた。ヒットが出ない焦りがあるのだろう。ただ、ヒットが打てなくても、四球で出ることはできる。投手出身の立場で言えば、ボール球に手を出してくれるほど助かることはない。
上田 スタメンも相手が右腕(岡野)だから、北條ではなく木浪かと思っていたが…。
星野 そのあたりは、試合前の打撃練習内容を矢野監督が綿密にチェックして、考え抜いての起用だと思う。ただ、阪神ベンチは「誰を起用するか」ではなく「誰をベンチに下げるか」のマイナスの起用になっているような気が。だからこそ、起用された選手は頑張らないと。
上田 捕手も、坂本を抹消して2人制に。ということは、原口を代打で起用しにくくなっていたのでは。
星野 負けているときは、何をやってもうまくいかないから。思い切って、投手陣の再編成は必要かと思う。
上田 というと?
星野 スクランブル態勢にすべき。先発投手をベンチに入れて。シーズン終盤に取り入れるチームはある。開幕早々でも、今の阪神は導入すべき。
上田 現状メンバーでは、復活気配の投球をしたガルシアが候補かな。
星野 去年の終盤の6連勝の時も、ガルシアの第2先発的起用で活路を開いた。成績が落ち着くまで、先発候補のブルペン待機は特効薬だ。今が「ことし最大の勝負時」です。