(セ・リーグ、阪神0-3巨人、6回戦、巨人6勝、21日、甲子園)世界の謙さんも、ブチ切れ! 阪神は平成最後の伝統の一戦だった巨人戦を0-3で敗戦。2戦連続完封負けで単独最下位に転落した。打てるどころか、守れない。1試合3失策の惨劇に、バックネット裏から観戦した阪神ファンのハリウッド俳優・渡辺謙(59)が「シャレならん」と虎党の思いを代弁した。
宿敵にまったく歯が立たない。バックネット裏から心を痛めっぱなしだった。どうして、打てない。いや、ならば、なぜ守れない。巨人相手に開幕6連敗を喫するのは、ある意味、必然。早くも4月に単独最下位に沈んだ阪神へ、渡辺謙が、愛するがゆえ、憤った。
「言葉にならない。1回、ミニキャンプをはったくらいのほうがいいんちゃう? こんだけ打てないチームがエラーしてたら、シャレならん」
球場通路を歩く表情はさばさばとしていた。でも、発するコメントは怒気に満ちていた。
0-3で2試合連続完封負け。スコアを見ると食い下がったように見えるが、中身は大差だ。
ハイライトは0-0の四回。先頭のビヤヌエバが中前打で出塁。岡本のイレギュラーしたゴロを遊撃を守るドラフト3位・木浪聖也内野手(ホンダ)が捕球し、二塁へトスもセーフ(野選)。さらに体をひねって一塁へ転送した糸原の送球が大きくそれ、一塁ベンチ内へと白球が飛び込んだ。
ボールデッドとなり、一度は巨人走者が二、三塁で止まったが、審判団がテイク2と判定し、ビヤヌエバが生還。先制点を献上してしまった。
さらに2点を追う九回。先頭・亀井を二塁手・上本の失策で出塁を許した。1死一塁から重信の二盗を刺そうとした梅野の送球が悪送球となり、重信は三塁へ。ドリスの暴投で痛恨の3点目を献上した。スコアボードに浮かぶ「E」が失点に結びつく。19日の巨人戦に続く、今季2度目の1試合3失策。謙さんの怒りが、沸点に達した。
渡辺謙は17年ぶり最下位に沈んだ昨季も10月に「残念ながら、今シーズンはもう終わっている気が」と自身のツイッターでつぶやくなど、虎党の思いを代弁してきた。今夏には東京・渋谷の東急シアターオーブで「王様と私」の公演が実現。15年に同作でトニー賞主演女優賞を受賞した米女優、ケリー・オハラ(43)とのゴールデンコンビが日本で誕生する。また、5月31日には出演している米映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が世界同時公開。多忙な中、前日に続いて、甲子園にまで足を運んだ。開幕7連敗をした1987年以来の対G6連敗。昨季から引き分けをはさんでの9連敗という負の連鎖が、ただただ、情けなかった。
「またどっかで来ます。そのときまで復調していてほしいです」
今季最多4万6516人の観衆の中、平成の巨人戦は318勝435敗17分けでフィニッシュした。大声援を裏切ってはいけない。猛虎復活を心から信じている。矢野阪神に届け-。世界のスターが、令和からの反発力を楽しみにしている。 (新里公章)
「自分のせいで点を取られてしまった。切り替えて次、自分の投球ができるようにしたい」