昨季の阪神はセ・リーグワーストの59盗塁。機動力不足を解消すべく、秋本氏が昨秋キャンプで臨時コーチを務め、効率のよい走り方を教えた。前日19日も鳴尾浜を訪れて走塁強化の講義。速く走るモデルケースの一人として紹介したのが人類最速の男、陸上短距離で五輪3連覇のウサイン・ボルトだった。大山は脳裏にインプットし、イメージを膨らませていた。
「体格は違いますが、ボルトが速い理由を計算式で説明してもらいました。これまでも動画をみることでイメージトレーニングしてきました。1つ1つ、勉強していこうと思います」
歩幅、足の回転数をもとに、秋本氏に理論的に解説してもらった。理由がわかれば、実践へのハードルも大きく下がる。
「今までとは投手のクイック、肩の強さは比べものにならないだろうけど、なにかひとつでも貢献したい。意識してやっていきたいです」
大きなホームランを打ち、好守を披露するだけではない。走る大砲が、足でも貢献する。 (新里公章)