来季は絶対文句を言わせん!! 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が27日、西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、1000万円減の年俸1億6000万円でサインした。入団4年目で初のダウン提示を受け入れた右腕は来季「文句のつけようのない」評価を勝ち取る決意を示した。
もう誰にも何も言わせない。敵も味方も言葉を失うような圧倒的な数字を残してみせる。黒いスーツに身を包んだ藤浪が力強く言い切った。プロ初の減額提示を真正面から受け止めた。
「金額に関しては、文句のつけようのないくらい、(来季は)ボンとあげてもらえるくらい活躍できればな…と思っています」
高野球団本部長らと約45分の交渉の末、1000万円減の年俸1億6000万円でサインした。昨季14勝7敗、防御率2・40の結果を残したが、今季は7勝11敗、同3・25と落ち込んだ。
開幕から3連勝も6月9日から7試合連続で白星から見放された。一回の失点で試合を壊すことも多く、7月8日の広島戦(甲子園)では金本監督から8回161球の懲罰続投を命じられた。一塁のベースカバーを怠り、試合中に福留から叱責されたこともあった。
「いろいろ迷いながら、試して取り組んで、考えながらのシーズンだった」
ライバルだった大谷(日本ハム)は二刀流で大成功し、日本シリーズを制し、パ・リーグのMVPに輝いた。同期は来季年俸2億7000万円と大きな差がついてしまった。虎のエースとして期待される男だけに、あちこちから多くの注文が付けられた。
出直しのプロ5年目に向けて、ダル流を継続する。12月1日からの東京都内でのダルビッシュとの合同自主トレで、体重は6キロ増の97キロにアップ。来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍選出に備えて、1月中旬からブルペン入りするなどの超速調整を行うことを交渉の席で伝えた。日の丸を視界にとらえながらも、ゴールはしっかり見据えている。
「目標は200イニングです。今シーズン4位という成績だったので、優勝を目指して、力になれるように頑張りたいです」
別次元の数字をたたき出し、2016年の屈辱を晴らす。藤浪には誰も敵わないと思わせてみせる。 (新里公章)
「年俸が年俸なので。イニング数も規定投球回数(143回)以上を投げれてくれましたが、チームの勝敗を任される選手ですので。来年やるぞというのも感じたので期待しています」
★懲罰続投 7月8日の広島戦(甲子園)に先発。一回に3点を失い、三回までに5失点と試合をぶち壊し。それでも指揮官は続投を命じ、8回8失点、161球で降板。金本監督は「10点取られても投げさすつもりだった」とショック療法であったことを認めた
★福留説教 8月30日の中日戦(ナゴヤD)に先発。一回無死二、三塁の場面でベースカバーを怠り先制点を献上。その後も安打を浴び続け、1回8安打7失点KO。二回の阪神の攻撃中に福留が藤浪を呼びつけ「投げること以外にも、やるべきことをしっかりやれ!!」と激怒。金本監督も「僕も反省するところはある」と指導法を改める考えを示唆
★原点回帰 11月26日の阪神OB総会に出席した江夏豊氏は今季7勝11敗に終わった藤浪に奮起を促し「彼は基本的なことはいつでもできますと、そういう考えがあるから」と取り組み方を見直すことを求めた