♪動き始めた 汽車の窓に 顔をつけて〜 トラ番須藤佳裕が何か言おうとしています。
「バッグが、3日ぶんの着替えが!!」
前日26日、長崎で阪神・松田らの野球教室を取材した須藤は、この日は熊本で、岩貞ら熊本出身のプロ野球選手とプロサッカー選手合同のイベントを取材。この移動の中でトラブルに見舞われていました。
26日は新大阪駅を早朝の新幹線で出発し、博多駅で特急に乗り換え、さらに長崎・浦上駅で各停に乗り換えるはずだったのですが、電車の中で睡魔に襲われウトウト。周りの乗客が降りる音で目が覚め、あわてて飛び出し、気付くと、パソコンや取材ノートなど仕事用のカバンはしっかり抱えていたものの、着替えなど私物を入れたバッグを忘れていたのです。
「『あ〜っ』と叫んだときは、もう電車が動きだしていて…」
浦上駅のホームで涙にくれたのでした。
「終点の長崎駅で預かってもらって、取材と出稿を終えてから取りにいって、夜遅くに熊本入りしました。だから僕は、ちゃんぽんも食べていないし、馬刺しもまだ食べていません」
そんなドタバタはありましたが、この日も野球教室はいい雰囲気で、岩貞の先生ぶりもなかなかのものだったそうです。
質問はありますか? と呼びかけると、子供たちは照れくささもあって無言。すると岩貞がやさしく、「ダメだよ。疑問を持って取り組むことが大事だからね。なぜ打たれたのか? なぜ抑えられたのか? 毎回考えてやっていくと、うまくなれるからね」。
なかなかストライクが入りませんという少年には、「キャッチボールのときから相手の正面に投げられるように意識してやっていこう。そうすれば、ゲームでも心に余裕が生まれるよ」。
ふむふむとうなずきながら、子供たちと同じくらい熱心に須藤がメモをとっております。
「岩貞投手は、いろいろ考えてやってたんだなあと、改めて思いました」
そりゃね、2桁勝つ投手だから、あわてんぼうの誰かサンとは違う。
一方、甲子園球場の球団事務所では、2桁勝利が入団から4年目で初めて途切れた藤浪が契約を更改。1000万円ダウンの年俸1億6000万円の提示額には、トラ番も評価が分かれました。
「防御率は3・25ですよ。援護が少なかった試合もあったし…」
新里公章は擁護派です。ダルビッシュとの合同トレを始める前、鳴尾浜でトレーニングしていたときの藤浪も取材していただけに「体が大きくなっているのが、見てすぐ分かりました。WBCに選ばれるかどうか微妙ですが、選ばれたら、今季の悔しさを吹き飛ばすようなピッチングをして戻ってきてほしい」と期待していました。
対照的に、キャップ阿部祐亮は厳しいコメントです。
「もう少し下がるんじゃないかと思っていました。藤浪には、やっぱり15勝はしてほしい。『最低でも七回』なんて言ってほしくない。先発したら完投を目指してくれないと」
これもまた期待の表れです。(サンケイスポーツ)