質問はありますか? と呼びかけると、子供たちは照れくささもあって無言。すると岩貞がやさしく、「ダメだよ。疑問を持って取り組むことが大事だからね。なぜ打たれたのか? なぜ抑えられたのか? 毎回考えてやっていくと、うまくなれるからね」。
なかなかストライクが入りませんという少年には、「キャッチボールのときから相手の正面に投げられるように意識してやっていこう。そうすれば、ゲームでも心に余裕が生まれるよ」。
ふむふむとうなずきながら、子供たちと同じくらい熱心に須藤がメモをとっております。
「岩貞投手は、いろいろ考えてやってたんだなあと、改めて思いました」
そりゃね、2桁勝つ投手だから、あわてんぼうの誰かサンとは違う。
一方、甲子園球場の球団事務所では、2桁勝利が入団から4年目で初めて途切れた藤浪が契約を更改。1000万円ダウンの年俸1億6000万円の提示額には、トラ番も評価が分かれました。
「防御率は3・25ですよ。援護が少なかった試合もあったし…」
新里公章は擁護派です。ダルビッシュとの合同トレを始める前、鳴尾浜でトレーニングしていたときの藤浪も取材していただけに「体が大きくなっているのが、見てすぐ分かりました。WBCに選ばれるかどうか微妙ですが、選ばれたら、今季の悔しさを吹き飛ばすようなピッチングをして戻ってきてほしい」と期待していました。