崩れ落ちた外壁、陥没した道路がいまだに残る益城町。シーズンが終わり、4月の熊本地震発生後に初めて戻ってきたふるさとの惨状に心を痛めた。震度7の衝撃に見舞われても、その状況下でもはつらつとして瞳に希望を灯す子どもたちの笑顔に、岩貞は逆に励まされた。
「子どもたちが本当に元気で安心した。子どもたちの笑顔を実際にこの目で見て、会話ができて、僕らが思っている以上に明るくて、元気な姿が見られてよかった」
野球少年に囲まれて記念撮影を頼まれるなど大人気。今季初の2桁勝利を挙げ、一本立ちした虎の左腕を頼もしそうに見つめる男がいた。中日・荒木だ。来季は残り39本と迫る2000安打達成も視野に入れる竜のくせ者が、同郷の後輩のさらなる飛躍を予告した。
「真っすぐが素晴らしい。独特のノビがあって打ちづらい。本当に楽しみな選手だなと思うし、WBCにいけるぐらいになれば面白い」
これからは虎のエース左腕として期待がかかるが、チームの枠に収まらず、日の丸を背負う能力があると言い切った。