素材の宝庫を、独自のルートで開拓する-。阪神は今月上旬、高野球団本部長らをドミニカ共和国に派遣し、現地の視察を行ったが、そこで同国出身のホセ・フェルナンデス氏と接触していたことが分かった。
その意図について、球団幹部は「今後、何かあれば、助けてもらうことがあるかもしれない」と説明。ドミニカ共和国出身の新外国人選手のリストアップや交渉などにあたり、仲介役や、アドバイザー的な役割を頼む可能性があることを示唆した。
いわば中南米の特命スカウトだ。すぐに契約をするという話ではなく、具体的なことはまだ未定だが、日本のどの球団にも属しておらず、現地に精通しているフェルナンデス氏の力を借りられるならば、これほど頼もしいことはない。
2003年に初来日した同氏は、ロッテを皮切りに西武、楽天、オリックスと渡り歩き、のべ11シーズン、日本野球機構(NPB)でプレーし、通算打率・282、206本塁打、772打点をマークした。ベストナインも2度受賞し、11年には国内フリーエージェント権も取得。NPBの助っ人史において、大きな足跡を残した選手といえる。しかも英語が堪能で、日本語も、簡単な会話なら通訳を介さずに話せるレベルという。
ドミニカ共和国は治安にも問題があり、不慣れな日本人が簡単に現地を視察し、動き回れるものではない。例えば中日は森繁和監督がコーチ時代から自らルートを築き上げ、自身の目で選手のリストアップを行い、ブランコやルナといった助っ人を獲得してきた。