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阪神OB下柳氏、毎年けがばかりの遼馬へ愛のムチ「プロとして恥ずかしい」

熱心に子供たちを指導する下柳氏。松田には激辛エールを送った
投球を実演する松田。子供たちのためにも、先輩・下柳氏の檄に来季こそ応える!(撮影・仲道裕司)
阪神・松田の年度別登板成績

 プロとして恥ずかしい! 「プロ野球長崎県人会 スマイル少年野球教室」が26日、長崎・長与町で行われ、阪神OBの下柳剛氏(48)が同郷の後輩、阪神・松田遼馬投手(22)に厳しく檄を飛ばした。期待されながら、毎年のようにキャンプ中にリタイアする右腕へ、鉄腕で鳴らした同氏は徹底的な鍛え直しを命じた。


 期待するがゆえにはっきりと叱った。地元・長崎の、そして虎の後輩だからこそ自然と言葉は厳しく、熱くなる。いったい何回、同じことを繰り返すのか-。下柳氏が松田へ愛のムチだ。

 「プロとして恥ずかしいよ。キャンプでけがをするのは…。何年も、キャンプでけがをして、夏場過ぎに出てくる。そういうのがないように。自分の体のことを考えながら(このオフを)過ごしてほしい。自分の体に、もっと時間とお金を費やさないといけない」

 セットアッパーとして期待された今季も、1軍初登板は7月19日で、22試合登板(1勝1ホールド、防御率1・00)に終わった松田。元凶は春季キャンプだ。2月5日に右肩関節炎で早々にリタイア。臨時投手コーチとして宜野座で指導していた下柳氏も落胆し、またか…と歯ぎしりした。

 1軍春季キャンプに初抜てきされた2013年以降、実に4年間で3度も2月中に離脱。無事に開幕1軍を迎えたのは15年だけで、登板数も同年の30試合が最多。これだけ同じ失敗を繰り返していては、根本的に鍛え直していくしかない。

 「(自分は)ひたすらトレーニングだったよ」


 44歳まで現役を続け、通算129勝の下柳氏。日本ハムなどでの中継ぎ時代は60試合以上登板が4度、阪神では7年連続20試合以上に先発した鉄腕だ。支えていたのは徹底したトレーニングとケア。総合格闘技の桜庭和志氏(47)との合同トレなど、時間とお金にアイデアも費やし、強い体を作り上げた。

 先輩の言葉に、松田も「1年間しっかりできる体力(をつけること)とけがをしないことをしっかりやっていきたい」と表情を引き締めた。今オフは鳴尾浜で連日ウエート中心にトレーニング。昨年まで12月は封印してきたブルペン投球をすでに開始し、新たな調整法で強化を図っている。

 「ポテンシャル的に、けがなくいけば60試合は投げてもらわんと。60試合以上で防御率1点台。遼馬の能力ならできると思う」と下柳氏。その資質を信じるからこそ、強く尻をたたく。 (須藤佳裕)


★松田、春季キャンプでの故障VTR

 高卒2年目の2013年に1軍春季キャンプに初抜てきされたが、キャンプ終盤に右肩痛で離脱し、初昇格は7月。翌14年も春季キャンプ中に右肘痛を発症し、9月にようやく昇格。6試合登板にとどまった。15年に30試合に登板し、期待された今季も、2月5日に右肩関節炎で離脱。7月に1軍に初登板した。

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