サンスポ

【虎のソナタ】あれから13年「神宮の鉄人」と超人合体!?

この日からサンスポ特別版「さらば黒田博樹 カープ2016熱闘譜」がコンビニや書店に並んだ

 いよいよ糸井嘉男が虎に向かって疾駆してくるのか?

 まだFAの申請書をオリックス球団に提出してその意思を球団に伝えただけなのだが、もうこっちは飢えた狼みたいにアヘアヘ…と目を血走らせて興奮している。

 みるとCD(当番デスク)席で野下俊晴もまたアヘアへと目を血走らせていた。これで1面! か…いや、違った。野下は単に奥方の風邪をもらってしまって、この日はCD席で発熱気味でアヘアへしていたら、向こうから1面がネギと鍋を背負ってやってきた。

 糸井選手はシミジミと「(日本ハム→オリックスで)野手をやって10年」と振り返って武者修行に出たい気持ちを隠さなかったそうだ。それでフト思った。

 2003年11月19日のドラフト会議。当時は自由獲得枠と1巡目指名というダブルスタンダードで、選手側に選択権も含まれていた。この複雑なシステムのドラフトで、阪神は早大の鳥谷敬内野手と愛知学院大の筒井和也投手を獲得した。この時、日本ハムの自由獲得枠は近大・糸井嘉男投手だった。


 糸井は投手としてはパッとしなかったが、野手として異彩を放った。オリックスに移籍してからはその野性味に満ちたプレーは魅力的だった。実は、この03年のドラフトで阪神が即戦力NO・1といわれて鳥谷敬と赤い糸で結ばれたとき、会見で鳥谷はこういった。

 「今の心境は晴天です。打席に入ったら僕は甲子園の熱狂的な大声援は気にならないんです…」。そのとき、体調不良の星野仙一監督から指揮官の座を譲られたばかりの岡田彰布新監督はキッパリと言った。「来春のキャンプインは、彼はショートでスタートします。コンバートはしません。ウチには金本知憲(当時35歳)といういい手本がいる。彼のトレーニングや鍛え方などを見て、レギュラーを獲るというより全試合に出るという覚悟でいてほしい」と。その言葉を受けた鳥谷は、ますます目を輝かせて言った。

 「ズッと出場し続けている金本選手は、けがをしないという印象があります。これからプロで練習法、筋トレのやり方、長いシーズンの過ごし方などを聞いてみたい。そして40歳まで野球をやりたいです」


 早大の4年間、リーグ戦96試合、全国大会の11試合の計107試合にフル出場して「神宮の鉄人」と呼ばれていた鳥谷敬。この時点で金本は617試合連続フルイニング出場記録中だったが、それを聞いて「俺のやってきたことは全部、話すョ」と相好をくずした。

 あれから13年…。監督金本は泣いて鳥谷を遊撃からはずし、同期の糸井嘉男がくるのか?

 一方、先日、マウンドとファンに別れを告げた広島・黒田投手のサンスポ特別版『さらば黒田博樹 カープ2016熱闘譜』(税込み1000円)がこの日からコンビニ、主要書店に並んだ。男の旅はこうありたい…というロマンもどうぞ。--月日は百代の過客(かかく=旅人)にして、行きかふ年もまた旅人也…(芭蕉『奥の細道』)という。

©2026 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.