プロ野球のフリーエージェント(FA)有資格者が権利行使できる手続き期間が31日、スタートした。今季国内FA権を取得したオリックス・糸井嘉男外野手(35)は近日中のFA宣言が確実となっており、獲得を目指す阪神は交渉解禁となる11日にも即アタックを仕掛けることが分かった。虎、絶対優勢の中、電光石火の勢いで射止める。
FA戦線が開幕した。オリックス関係者によると、この日、糸井に動きはなかったもようだが、FA権行使は確実で、1日以降に申請を持ち越した形。獲得を目指している阪神は交渉解禁日となる「11・11」に速攻アタックを仕掛ける方針を、この日までに固めた。
「宣言するかどうか現時点では分かりかねるが、宣言した場合は、最大限、誠意を示したい」と球団幹部が説明した。
攻撃力アップ、主軸の獲得という金本監督の意向に沿う形でFA補強を糸井に一本化。3年以上の大型契約を用意し、電鉄本社サイドからもゴーサインを得た。その後、糸井自身に在阪志向が強いことや、かつて虎党だったことが判明。左膝に古傷があることなどから天然芝に魅力を感じているという情報を含め、交渉前にして虎の絶対優勢が伝えられている。その流れに逆らうことなく「11・11」に三顧の礼で迎えようというわけだ。
金本監督はこの日、FA補強について「それは全部フロントに任せていますから。編成に関してはね」と言葉少な。四藤球団社長は西宮市内の球団事務所で「補強はいろいろ考えていますが、個別、具体的に何も言えることはありません」と慎重な言い回しに終始したが、手応え十分であることは自然と球団内にも伝わっている。営業関係者は具体的な選手名こそ避けたものの「新しい選手のグッズはすぐに作れるように態勢を整えたい。営業としても目玉になる選手は魅力。来春のキャンプにお披露目できることを目標としたい」と鼻息を荒くした。
速攻アタックで糸井のハートを射止める。ファンとその喜びを分かち合う。そして、勝負の来季に向かう。虎の道筋が、はっきりとみえてきた。