9月6日のDeNA戦で、今季30個目の盗塁を決めたヤクルト・山田(右)。DeNA首脳陣も高い盗塁技術に舌を巻いた 今季の日本球界も数々の話題が列島を席巻した。DeNA・三浦や広島・黒田の現役引退、日本ハム・大谷の超人的な活躍…。その中で、史上初となる2年連続トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成したヤクルト・山田の快挙も忘れてはいけない。
9月6日、DeNA戦(横浜)の試合前時点で山田の成績は打率・323、33本塁打、29盗塁。残り試合(16)を考えれば、あと1盗塁でトリプルスリーが確実という状況だった。山田は一回に左前打で出塁すると、次打者・バレンティンの初球で、あっさりと二盗を決めた。
二死一塁で初球から走るのは想定内。井納-戸柱のDeNAバッテリーは投球を左打席側にピッチドアウトした。戸柱の送球はベースカバーに入った二塁・石川の顔の高さへの好送球だったが、結果は明らかなセーフだった。
驚きを隠せないのがDeNA・光山バッテリーコーチだ。捕手の捕球後、送球が二塁ベースに到達するまで1・9秒なら速い部類に入るが、このときの戸柱は1・76秒。だが、山田の盗塁技術がさらに上回った。
「1・76秒なら普通だったら一走がスライディングする前にアウトです。ピッチドアウトもしていたのに…。強いて言うなら送球が高かったかな。山田は二塁ベースの(一塁寄りの)角に投げないと刺せないね。とにかくスタートがいい。うちの投手陣の癖があるのかな」